2018.12.12

<東京>12/7「世界KAMISHIBAIの日を楽しもう!」レポート

世界中で紙芝居を演じ、楽しむ「世界KAMISHIBAIの日」。
12月7日に、東京のブックハウスカフェでもイベント「世界KAMISHIBAIの日を楽しもう!」が行われました。

13:00から18:00まで和気あいあいとした雰囲気の中行われ、立ち見の方も出るほどのにぎわいでした。

●紙芝居を世界の言葉で楽しもう!(13:00~)
イベントのスタートを飾ったのは、紙芝居文化の会の永瀬比奈さんによる『みんなでぽん!』。英語で演じられ、「Everybody clap!」の声とともにみんなで手をたたき、会場がひとつになりました。

モンゴルのイチンノロブ・ガンバートルさんは自身で脚本を手がけた作品『ゾウとネズミ』を演じ、絵を描いたバーサンスレン・ボロルマーさんが解説をしました。

他にも、中国語で『ごきげんのわるいコックさん』、アラビア語で『たべられたやまんば』など、さまざまな言語で計5作品が演じられました。

●紙芝居で世界をめぐる(14:00~)
次は、紙芝居で味わう世界のおはなし。翻訳家の野坂悦子さんは自身で脚本を手がけた『やさしいまものバッパー』を演じました。こちらはベルギーに伝わるお話をもとに創作された作品です。

ほかにも『おひゃくしょうとえんまさま』(中国)、『りゅうぐうとくろねこ』(韓国)など計7作品が実演されました。

演じる言語で、演じるおはなしで紙芝居が確かに世界に広がっていることを体感することができました。

●紙芝居にチャレンジ!(15:00~)
飛び入り歓迎のこの時間には、多くの方が演じ手として参加。6歳の男の子は自作の紙芝居を、16歳の男の子は『にじになったきつね』を演じ、会場からは大きな拍手が送られました。

ほかにも、『くいしんぼうのまんまるおに』『よいしょ よいしょ』などさまざまな作品が演じられました。
人前でたくさん演じた経験はなくても、心をこめて演じれば共感の世界が豊かに広がっていくことをあらためて感じたひとときでした。

●紙芝居で平和を(17:15~)
この時間では『象牙の櫛』『かりゆしの海』といった平和の尊さを伝える作品が実演されました。

広島の原爆をテーマにした『二度と』は、著者の松井エイコさん、アメリカ人のシドニー・ソリスさんがそれぞれ日本語と英語で演じました。
紙芝居を通して、松井さんとシドニーさん、そして会場が、平和への願いに心を一つにした、かけがえのない時間となりました。


イベントの最後は、野坂悦子さんによる『おおきく おおきく おおきくなあれ』の実演。日本語と英語を織り交ぜて演じられました。
この日は特別大きくなった最後の場面のケーキ。参加者みんなで幸せな気持ちを分かち合い、イベントは終了となりました。

フランスやスロベニアなど世界各国で、日本でも宮城県や愛知県など各地で紙芝居が演じられた「世界KAMISHIBAIの日」。
紙芝居の輪が、もっともっと広がっていきますように。

世界KAMISHIBAIの日 特設サイト→http://www.geocities.jp/kamishibai/activities/World-Kamishibai-Day.html