どーんと やさい

つやっつや なす

ぼっこん ぼっこん いろんななすが登場!

いわさゆうこ さく

ぼっこん ぼっこん いろんななすが登場!

あつい夏。ぼっこん ぼっこん ぶらりんこ。もぎたて新鮮、つやっつやのなすがとれました。まんまる丸なす、ひょろーり長なす、ちびっこなす。白いなすや緑のなす、どんどんやってきて、さあ はじまった大行進!
あれ? トマトやししとうも…じつはみんな、なすのしんせきなんです。私たちの栄養になる、畑で育つ元気な野菜たちが主人公。
「ぼっこん ぼっこん」など、擬音が楽しい「どーんと やさい」シリーズ第二弾です。

  • 定価1,320円 (本体1,200円+税10%)
  • 初版:2012年7月20日
  • 判型:B5変型判/サイズ:20.7×22.2cm
  • 頁数:24頁
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-00162-0
  • NDC:479

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内容説明

あつい夏。ぼっこん ぼっこん ぶらりんこ。もぎたて新鮮、つやっつやのなすがとれました。まんまる丸なす、ひょろーり長なす、ちびっこなす。白いなすや緑のなす、どんどんやってきて、さあ はじまった大行進!
あれ? トマトやししとうも…じつはみんな、なすのしんせきなんです。私たちの栄養になる、畑で育つ元気な野菜たちが主人公。
「ぼっこん ぼっこん」など、擬音が楽しい「どーんと やさい」シリーズ第二弾です。

読者の声

読者さま

『つやっつや なす』の感想

012歳向けのおはなし会でおもしろいことがありました。用意した絵本(30冊くらい)を自由に読む時間に、男の子(2歳)が『つやっつや なす』の絵本だけ4冊集めて並べ、表紙のなすをかたっぱしから食べるまねをしていました。そのうち1冊を大事に抱え、よだれを垂らしそうな顔で座り込むと、絵本のはしからなすを食べはじめたのです。白いなすのページは紫から食べて、そのあとで少し考えて、白いなすも食べていました。おはなし会の反省会の際にその話題でもちきりになり、「こどもがあんなになすを食べるなんて」とみんなで改めてこの絵本をじっくり楽しみました。(S・S・53歳・女性)

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推薦のことば

夏野菜の王様 登場 2012年8月29日
 夏の野菜といえば、まず思いうかぶのはトマトやキュウリという色鮮やかな野菜だろう。ところが、一見地味なナスの魅力を、この絵本は、擬音語擬態語で表し、いきいきと伝えてくれる。「ぽっこん ぽっこん ぶらりんこ」「ぴかぴか」「ふりふり」「くにゅ くにゅ」「つるりん すべっすべ」「ふっくら でっぷり」とリズミカルな言葉とリアルな絵を見れば、ナスの生命力や存在感が感じられる。この絵本との出会いで「ナスこそ夏野菜の王様!」と、ナスの見方が変わるだろう。はちきれそうな形と高貴な紫色の輝きを「つやっつやなす」と呼び、お肌やおしりと姿を見たてることで、生きたナスの世界へと誘ってくれる。
 しかも、いろんな形の変わりナス、じゃがいもやピーマン、トマトをはじめ様々な野菜がナス科植物であることをあざやかな絵で示し、花や実の特色に目が向くよう語りかける。そしてつやつやのナスも冬に枯れ春にまた生まれる姿に、いのちのサイクルが感じられる。生きたナスの世界との出会いがこの絵本にはこめられている。スーパーに並んだ商品、調理された料理としてのナスしか知らない幼児・児童にとって、ナスは脇役、黒子的存在だ。でもこの絵本でナスのいのちにふれたなら、本と実物を何度も見くらべ、くりかえし読みたくなるだろう。質の高い絵本の誕生に心からエールを送りたい。
秋田 喜代美(あきた きよみ/教育学者)