じゅんちゃんとおともだち

じゅんちゃんとおともだち

  • 初版:2019年4月25日
  • 判型:B5変型判/サイズ:20.7×22.2cm
  • 2歳~
  • NDC:913

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書評

懐かしい絵本と新しい出会い 母のひろば657号(2019年5月15日発行) 
 昨年和歌山静子さんとお会いする機会に何度か恵まれました。作品作りへの情熱は今も変わらず、いろいろな角度から「おもしろい」という気持ちで試行錯誤を繰り返される姿に感銘を受けました。
 その和歌山静子さんが、『おままごとで あそびましょ』『かくれんぼで もういいかい』の新刊絵本の絵を描かれたと伺い、うれしく読みました。この2冊は1977年に出版された『じゅんちゃんあそびましょ』『じゅんちゃんもういいよ』を、リメイクしたのだそうです。内容はほぼそのままに、絵は一新。半ズボン姿だったじゅんちゃんが、今回は長ズボンをはき、まゆげもキリリと、ちょっと元気のいい男の子になっています。じゅんちゃんのともだちとしてどちらの絵本にも登場するりすさん、うさぎさん、くまさん、ぞうさんも少しずつ違っていて比べて読むのも楽しそう。中でもぞうさんは力強く描かれていて、思わず、おおっ! と叫んでしまいました。
 さて新刊の『おままごとで あびましょ』。るすばんをしているじゅんちゃんのところに「あそびましょ」と声がして、りすさんがやってきます。「じゅんちゃんは、おままごとのおとうさん。りすさんは、おかあさん」。ほっこりとして、心になじむ言葉です。うさぎさん、くまさん、ぞうさんもきますが、なんと、体のいちばん大きいぞうさんがあかちゃん役なのですって! ウフフとなっちゃう。じゅんちゃんのおかあさんもいっしょに、みんなで食べるおやつがとてもしあわせそう。
『かくれんぼで もういいかい』は、じゅんちゃんと動物たちのかくれんぼのおはなし。かくれんぼがしたくなったじゅんちゃんが、「もういいかい」っていってみると、いくつもの「もういいよ」の声。ファンタジー世界にすっと入れる不思議な始まりになっています。おふろばにりすさん。だいどころにはうさぎさん……おしいれからはぞうさんが転げ出てきて笑っちゃう。隠れている姿もおかしくて、くまさんなんて顔には本を、おなかにクッションを乗せてソファに寝ているだけ。隠れているっていうのかなぁ。でも、子どもたちのかくれんぼってこんな感じかもしれません。どこに隠れているかを場面の中にみつける「さがしっこ」の要素もあるのに答えはなくて、わかってもわからなくてももっと物語を楽しもう。そんな作者お2人の声が聞こえてきそう。骨太な絵本です。
「さあ、そとで あそぼうよ」。最後の場面ではぞうさんがじゅんちゃんとみんなを背中に乗せ、力強く青空の中に飛び出します。すごい解放感! 元気いっぱいな子どもたちでいてほしいという想いを、力強く形にして下さったのではないかしら。そんな気持ちになりました。
こがようこ(絵本作家)
おままごとで あそびましょ

じゅんちゃんとおともだち

おままごとで あそびましょ

やぎた よしこ ぶん/わかやま しずこ

雨の日。じゅんちゃんがおるすばんしていると、「あそびましょ」。りすさんがやってきました。うさぎさんたちもやってきて、おままごとがはじまります。ぞうさんはなんの役? 好評既刊の絵を全点描き下ろした新版。

  • 2歳~
  • 2019年5月15日初版
  • 定価1,296円 (税込)
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かくれんぼで もういいかい

じゅんちゃんとおともだち

かくれんぼで もういいかい

やぎた よしこ ぶん/わかやま しずこ

じゅんちゃんがおうちでひとり、「もういいかい」と聞いてみると「もういいよ」。動物たちの声がして、かくれんぼがはじまります。おふろばで、だいどころで、しっぽやおみみが見えてるよ! 全点絵を改めた新版。

  • 2歳~
  • 2019年5月15日初版
  • 定価1,296円 (税込)
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