からだ だから すごい! (全3巻)
内容説明
聖路加国際病院顧問・細谷亮太先生の文で、年中・年長・小学校低学年くらいの子どもたちが、体についての大きな考え方や理解を深められる絵本シリーズ。子どもたちにとって身近な病気についても知ることができます。
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はなみず じゅるじゅる せき ごほごほ
かぜをひくと、鼻水とせきでたいへん! でもだいじょうぶ。鼻水もせきも熱も、体の中のちからマンが、ウイルスをおいだそうとがんばってるしょうこさ。
鼻水をかんだり、うがいをしたり、たべものを食べたり、飲み物を飲んだりすることが、ちからマンをおうえんすることになる。
ちからマンはウイルスをやっつけて、もっと強くなる。じぶんの力でなおすって、とっても大事なことなのさ。- 4・5歳~
- 2014年10月25日初版
- 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
- 立ち読み
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ゲーゲー ピーピー おなかのびょうき
人間のおなかの中には胃と腸がある。元気な胃は、食べ物をどんどんとかす。元気な腸は、食べたものからだいじなものをすいとる。そして、いっぱいうんちをつくる。
でも胃腸がだいすきなウイルスたちが口から入ると、胃の元気がなくなって、ゲー。
腸は急に動きだして、ピーピーうんちに…。そういうときは、ゆっくりしよう。おなかのちからがでるように、おなかにいいことしてあげよう。- 4・5歳~
- 2014年10月25日初版
- 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
- 立ち読み
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まいにち からだは あたらしい!
ゆうくんは毎日あたらしくなって大きくなった。どこがあたらしくなってるのかな?
ゆうくんはうまれてからだんだん大きくなって、髪の毛もどんどんはえてきた。ぼうずにしても、またはえてくる。爪も、切っても切ってものびてくる。
毎日同じに見える皮膚もかわってる。体の中の骨もあたらしくできるから、骨がおれてもくっつく。食べたり運動することは、あたらしくなる力になるよ。- 4・5歳~
- 2014年10月25日初版
- 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
- 立ち読み
推薦のことば
- からだ だから おもしろい! 2015年4月1日
- 私は病院で出会う子どもたちに、できるだけのことをわかってもらいたいと思っています。何が起こっているかわからなければ、子どもたちは不安になるばかりです。だからといって、難しいことを、難しい言葉で説明しても無駄なことです。うそをつかず、知っておくべきことを、子どもたちの日常にある言葉で説明するのが大事です。
「からだ だから すごい!」シリーズの3冊も、小さな子どもたちとお話ししている気持ちで書きました。
『はなみず じゅるじゅる せき ごほごほ』は、「体には本来、いのちを守る力がある」ことを描いています。その力を体の〝ちからマン〟と表現しましたが、この本を読んだ子がおたふくかぜになり、辛いときに「ぼくのちからマンが、がんばっているんだよね」と言ったそうです。そして、ちからマンを応援しようと食べられるものをがんばって食べ、熱が下がったときに「ぼくのちからマン、勝ったんだ!」と喜んでいたとか。この絵本がこうして子どもたちの励ましになれば、こんなに嬉しいことはありません。 体の健康と病気について考えるとき、「予防」も大切なことです。『ゲーゲー ピーピー おなかのびょうき』では、「おなかの病気を引き起こすウイルスの入り口は口」「ウイルスには好きな臓器があり、そして、うつりたいもの」ということがわかるようになっています。「手あらい」や「うがい」がなぜやかましく言われるのか、考えるきっかけになればと思います。
もう一冊、『まいにち からだは あたらしい!』では、子どもたちが食べ、運動し、寝て、それが力となり、未来に向かって成長していくことを描きました。目に見える髪の毛や爪だけでなく、体の中の血や骨も毎日新しくなり、子どもたちは大きくなっていきます。
3冊の本のそれぞれのテーマは、体について考えるとき、とても大切な三本柱です。体のしくみやウイルスはふだん見えませんが、それを3人の画家のみなさんが、わくわくするような絵にしてくれました。 子どもたちは、花や虫、ひとつひとつのいのちに興味を持ちます。それと同じように、体とは何なのか、自分たちの「いのち」がどう生きているのかも考えてほしいのです。そんなふうに、さまざまな「いのち」を見つめることで、人にやさしくできる心が育つように思います。 - 細谷 亮太(ほそや りょうた/小児科医)