ちいさないきものずかん

谷本雄治 文/石森愛彦

1見開き1種類の虫を紹介。大きく描かれた虫のメインイラストの周囲に、習性や特徴、虫との遊び方など、楽しいコミカルなイラストを掲載。虫と親しむ幼児からのいきもの図鑑です。

  • 初版:2016年6月20日
  • 判型:B5判/サイズ:26.6×19.1cm
  • 頁数:各32ページ
  • 4・5歳~
  • NDC:486

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■十社の会ホームページ試し読み・動画コーナー
 ちいさないきものずかん 水べとりく[既2冊]

内容説明

1見開き1種類の虫を紹介。大きく描かれた虫のメインイラストの周囲に、習性や特徴、虫との遊び方など、楽しいコミカルなイラストを掲載。虫と親しむ幼児からのいきもの図鑑です。

関連情報

2019/7/23

<東京>「大昆虫展 in 東京スカイツリータウン®」で、作家の石森愛彦さんによる昆虫教室が開催されます。

「みんなで応援!昆虫メダリスト」をテーマに、「ちいさないきものずかん」の絵を描いている石森愛彦さんが、下記の3日間の日程で、昆虫の絵の描き方を子どもたちにレクチャーします。昆虫の体の仕組みを知って、大 ...

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みつけた! 水べのいきもの

ちいさないきものずかん

みつけた! 水べのいきもの

谷本雄治 文/石森愛彦

水辺で出会える生き物を紹介した入門絵本図鑑。
子どもたちが身近で出会える生き物たちの、びっくりするような生態を、コミカルなイラストで掲載。
じっくり見て、遊んで、生き物と友達になろう。
身のまわりの小さな自然に目を向け、子どもと一緒にめいっぱい楽しむ術を伝授します。
カエル/カメ/カブトエビ/タニシ/ザリガニ/イモリ/メダカ/プラナリア/ドジョウ/コイなど。

  • 4・5歳~
  • 2019年6月11日初版
  • 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
  • 立ち読み
みつけた! りくのいきもの

ちいさないきものずかん

みつけた! りくのいきもの

谷本雄治 文/石森愛彦

街中や身近な自然の中で出会える生き物を紹介した、入門絵本図鑑。
びっくりするような生態を、コミカルなイラストで掲載。
じっくり見て、遊んで、生き物についてもっと知ろう。身のまわりの小さな自然に目を向け、子どもと一緒にめいっぱい楽しむ術を伝授します。
トカゲ/ヤモリ/コウモリ/モグラ/スズメ/ハト/カラス/ツバメなど。

  • 4・5歳~
  • 2019年6月11日初版
  • 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
  • 立ち読み
みつけた! おもしろ虫

ちいさないきものずかん

みつけた! おもしろ虫

谷本雄治 文/石森愛彦

身近な虫のおもしろい知識をあつめた絵本図鑑。1見開き1種類の虫を紹介。大きく描かれた虫のメインイラストの周囲に、習性や特徴、虫との遊び方など、楽しいイラストを掲載。
ダンゴムシ/テントウムシ/アゲハチョウ/モンシロチョウ/トンボ/バッタ/カマキリ/アリ/アリジゴク/カタツムリなど。
虫に興味のない子どもにも楽しんでもらえるコミカルで親しみやすい内容。やってみたくなるような実験、あそびを盛り込んでいる。

  • 4・5歳~
  • 2016年6月20日初版
  • 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
  • 立ち読み
みつけた! びっくり虫

ちいさないきものずかん

みつけた! びっくり虫

谷本雄治 文/石森愛彦

身近な虫のおもしろい知識をあつめた絵本図鑑。1見開き1種類の虫を紹介。
大きく描かれた虫のメインイラストの周囲に、習性や特徴、虫との遊び方など、楽しいイラストを掲載。
イモムシ・ケムシ/カブトムシ/クワガタ/カミキリムシ/ナナフシ/コオロギ/セミ/カメムシ/アメンボ/ゲンゴロウなど。
虫に興味のない子どもにも楽しんでもらえるコミカルで親しみやすい内容。やってみたくなるような実験、あそびを盛り込んでいる。

  • 4・5歳~
  • 2016年6月20日初版
  • 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
  • 立ち読み

書評

身近な自然は ワンダーランド(母のひろば625号) 2016年7月29日
 虫が大の苦手だった私が、5年前に谷本雄治さんの本と出会って一変した。身近な自然観察の面白さに目ざめ、春先になれば「カエルはもう卵を産んだかな?」「そろそろオトシブミの揺籃(ゆり かご)が見られるかな?」と季節の巡りを楽しむようになった。

 谷本さんの新刊が出た。表紙に「ちいさないきものずかん」と書いてあるが、いわゆる図鑑とは一味違う。昆虫の大きさや分布などは書かれていない。『みつけた!おもしろ虫』に登場する虫はダンゴムシ、テントウムシ、ハエ、アリなどごく身近にいる虫たち。『みつけた!びっくり虫』にはクワガタムシ、カブトムシ、カメムシ、ミノムシ、クモも登場する。谷本流飼育のコツや観察のポイント、豆知識を楽しく紹介している。嫌われ者の虫たちのかくれた魅力を知ると「へぇー」と見直したくなる。

 石森愛彦さんの絵もいい。大胆な構図は、「かっこよく描いてくれ」と虫がポーズをとっているようだ。脚や触角もとてもていねいに描かれている。

 子どもと一緒にのんびり自然を楽しむひととき、それはかけがえのない宝物になる。「知識よりも友だちとして虫とつきあってほしい」という谷本さんの思いがしっかり伝わってくる1冊である。もし虫が苦手なお母さんがいたら、ぜひ手に取ってほしい。
竹内純子(たけうち じゅんこ/学校司書)
母のひろば662号 2019年7月15日発行
生きものと出会う はじめの一歩

 本のタイトルを見て、どんな生きものが登場するのだろうと、わくわくしながら、目次に目を通しました。
 『みつけた! りくのいきもの』の目次にはこうあります。 トカゲ、カナヘビ、ヤモリ、ヘビ、コウモリ、モグラ、ネズミ、スズメ、ハト、カラス、カモ、ツバメ、サギ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハクチョウ。
 なんだ、みんな見たことがあるものばかり! そう思いました。
 ところがこの本を読んでいくうちに、見たことがあっても、知っていたわけではなかったということに気づかされました。
 トカゲやカナヘビが、襲われると、自分で尻尾を切ってにげるというけれど、どこからが尻尾なのか、ヘビも尻尾ってどこから?
 モグラは、毎日どれほどのミミズを食べるのか、真っ暗な地面のなかで、どうやってミミズを見つけるのか。
 ページをめくるたびに疑問は解決され、「なるほど!」の連発でした。
 『みつけた! みずべのいきもの』に登場する生きものたちも、カエル、カメ、タニシ、ザリガニ、川エビ、サワガニ、カブトエビ、プラナリア、イモリ、サンショウウオ、メダカ、ナマズ、ドジョウ、フナ、コイ。
 やはり、身近な生きものたちです。
 陸で暮らすヤモリと水辺で暮らすイモリ。タニシとジャンボタニシ。どちらも名前も、かたちもそっくりだけど、赤の他人だった。などと、生き物への深い理解につながる発見がたくさんあります。
 水辺に暮らす生きものたちが、どこに棲んで、どんな暮らしをしているのか、実物を見つけるヒントが書かれていて、すぐにでも見に行きたくなります。
 地球には人間をふくめ、想像できないほど多くの生きものが、もちつもたれつの関係を保ちながら生きています。みんな、かけがえのない存在です。
 たとえば、いつも、急ぎ足で通り過ぎる道で、ちょっと足を止め、生きものたちの気配に目や耳をとぎすますと、思いのほか多くの生きものがいることに気づきます。
 まず、存在に気づくこと、そして、興味をもつことがはじめの1歩。
 この本は、人が人間以外の生きものに目をむけ、同じ地球に暮らすもの同士として大切に思えるようになるための、後押しをしてくれることでしょう。
嶋田泰子(しまだ やすこ/フリー編集者)

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