だいすき絵童話

タコのターくん うみをでる

内田麟太郎 作/井上コトリ

タコのターくんはうみをでて、そうげんまで出かけることになりました。ライオンのラオくんから手紙がとどいたのです。うみからでるときは、タコ水をいれたすいとうをもっていきます。つかれたら、あたまのてっぺんをぬらせばいいのです。くにゃくにゃぺたん。ターくんがさばくをあるいていると、ガラガラヘビにあいました。「おい、タコ!」ガラガラヘビはどくのあるきばをみせつけました……。
ユーモアたっぷりの絵童話。

  • 定価1,100円 (本体1,000円+税10%)
  • 初版:2019年6月20日
  • 判型:A5変型判/サイズ:20.1×15.1cm
  • 頁数:64頁
  • 小学1・2年~
  • ISBN:978-4-494-02063-8
  • NDC:913

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内容説明

タコのターくんはうみをでて、そうげんまで出かけることになりました。ライオンのラオくんから手紙がとどいたのです。うみからでるときは、タコ水をいれたすいとうをもっていきます。つかれたら、あたまのてっぺんをぬらせばいいのです。くにゃくにゃぺたん。ターくんがさばくをあるいていると、ガラガラヘビにあいました。「おい、タコ!」ガラガラヘビはどくのあるきばをみせつけました……。
ユーモアたっぷりの絵童話。

読者の声

読者さま

夏に向けて 楽しい1冊(小学校 学校司書・女性)

タコのターさん 水筒もって そんな遠くまで歩いていけるのね!
私も タコのターさんにマッサージしてもらいたいなぁ。
そして ゾウの親子もの一件も…
ターさんのピンチも 無事解決して ホッとしました。
夏に向けて 楽しい1冊だと思います
読者さま

ユニークな登場人物と、馴染みやすい絵のタッチが物語を楽しませてくれます。(書店関係者さん)

子どもの想像力をかきたてるこの設定が大好きです。

主人公のタコ、そしてカレイ、ガラガラヘビ、サボテン、ライオン、ゾウ、
ユニークな登場人物と、馴染みやすい絵のタッチが物語を楽しませてくれます。

「タコ水」を使って、ぐんぐん歩いていくタコのターくん。
タコ水?子どもの想像力をかきたてるこの設定が大好きです。
読み聞かせをしたときの子どもの反応が見てみたいです!

後半には2種類の涙が登場します。
ラオくんのおかあさんが、ゾウのおかあさんに投げかけた言葉は、大人に響きます。
カレイが、訛りながらダジャレを言って去っていくシーンにクスっと笑いました。
読者さま

絵本から童話へ移る年代にお勧めします!(書店関係者さん・女性)

なんとも癒されるタコのターくん。
お友達のお手紙を読んで出かけます。
海を出て大丈夫⁉︎
それが大丈夫なんですね笑

お友達想いのやさしいターくんと、ターくんを想うお友達たちがとてもよかった!
イラストもなんとも親しみがあって、読みやすいです。
私も8本の足でもみもみしてほしい〜。

絵本から童話へ移る年代にお勧めします!
読者さま

長く読まれ続ける絵本がまたここに(教育関係者さん・女性)

淡々としながらもハラハラドキドキワクワクが溢れた一冊。

それぞれが自己主張し、そのなかでお互いを思いやれる存在としての関係。
立場とかじゃなくて、純粋に自分のことのように相手を思い、できることをする。
そんな関係が、お互いの命までも救う。
テーマは実は大きくて、でも雰囲気と絵は良い意味で軽い。

子どもたちに人気が出るだろうし、長く読まれ続ける絵本がまたここに。

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書評

母のひろば663号 (2019年8月15日発行)
「タコ水」ってどんな水

 ああ、おもしろかった、と子どもたちは言うでしょう。大人も老人も。タコのターくんは海にいるのですが、草原の友だち、ライオンのラオくんから手紙がきます。「いつものことをおねがいします」と。いつものことってなに? 海育ちのターくん、草原にいけるの? そこで登場するのが「タコ水」。これはただの海の水なんです。これを時々頭にふりかければ大丈夫なんですね。なーるほど。いつものことって、へー。8本も足があるからね。なーるほど。それはなにかは教えませーん。
 そして大事件。命の綱のタコ水が、全部こぼれてしまいます。ゾウのお母さんが死にそうな子ゾウを助けるために、ターくんの元にかけつけたんですね。ターくん、意外なわざでみごと子ゾウを助けます。ここからがクライマックス。タコ水がなくなって、ターくんはぐにゃ~んと倒れます。絶体絶命。どうなると思いますか。教えませーん。なーるほどで、ターくんは復活します。そして海へと帰っていくのですが、長い道中も大丈夫。タコ水の水筒を持っていますからね。どうしたんでしょう。教えませーん。
 ああ、おもしろかった。それにしても、井上コトリさんの絵は、骨のないターくんの感じにぴったり。どれだけ、このおもしろかったという世界を広げていることでしょうか。
最上一平(もがみ いっぺい/児童文学作家)

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