童心社のおはなしえほん

なくのかな

なくのかな

立ち読み

内田 麟太郎 作/大島 妙子

「おとうさんとおかあさんにはぐれて、ぼくはこらえていたけれど……。しらないどこかでひとりぼっちになったら……。」お出かけの途中、商店街の人混みの中で、お母さんとお父さんにはぐれて、「ぼく」は迷子になってしまった。泣くのをぐっとこらえている「ぼく」の気持ちを丁寧に描きます。はじめて迷子になった日の絵本。

  • 定価1,430円 (本体1,300円+税)
  • 初版:2018年4月15日
  • 判型:B5変型判/サイズ:20.7×22.2cm
  • 頁数:28頁
  • 4・5歳~
  • ISBN:978-4-494-01628-0
  • NDC:913

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推薦のことば

2018年5月10日
 内田麟太郎さんにいただいた原稿を読み、すぐに思い出したのが、自分が迷子になったあの日のこと。必死に母親を捜しまわったたかだか数分が、絶望的に長く感じられました。ぐっと涙をこらえた記憶は、今でも鮮烈です。
 本作は「迷子」の絵本。親子にとって深刻な事態ですが、そこは内田麟太郎さん、可笑しさを交えながら、主人公の気持ちに寄り添います。鬼や狼、侍も登場するのですから、思わず笑ってしまいます。
 シリアスでありながらユーモラスな展開を、大島妙子さんが丁寧に描き分けてくださいました。緩急をつけた登場人物たちの表情が見事です。
 「泣いてもいいんだよ」という絵本のメッセージが、かつての私のような子どもたちに届いてくれたらうれしいです。
『なくのかな』担当編集者より

書評

泣いてもいいんだよ、泣きなさーい 前園敦子 母のひろば648号 2018年5月15日
 お父さんとお母さんとおでかけしたぼく。でも途中ではぐれてしまいます。泣きたい気持ちを一生懸命こらえているけど、みんなはこんな時どうなんだろう。こわい鬼やオオカミやおばけ、つよい侍でも、泣くのかな。 「だれでも みんな なくんだよ みんな ないても いいんだよ」。その温かく優しい言葉に、我慢していた心が解放され、思い切り泣くことができたぼく。最後は無事、お父さんお母さんと再会します。
 ぼくの心情は、絵にもうまく表現されています。笑顔いっぱい、幸せいっぱいの家族3人が描かれたカラフルな扉ぺージをめくると、一転して 迷子になったぼくのまわりは青一色。次のページでは、うしろ姿のぼくの背中から不安がよく伝わってきます。一方で、ぼくを心配そうに見上げる犬や、ぼくを見つけて笑顔で迎える両親の姿など、子どもへの愛情も随所に感じられる作品です。  
 ユーモアだって忘れていません。神妙な顔をして読み聞かせを聞いていた子も、侍が泣いているシーンでは大笑い。読み終えた時には、楽しさとほっとする気持ちが交差します。
 子どもの心に寄り添ったこの作品、ぜひ平積みして皆さんにおすすめせねばと思っています。「泣いてもいいんだよ」という思いをこめて。
(まえぞの あつこ/子どもの本専門店エルマー代表)
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漆原智良 先生

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