ピーマン村のおともだち

やっぱりハロウィン

中川ひろたか 文/村上康成

今日はハロウィン。
みんなはへんそうして、園にやってきました。
子どもたちとひろみ先生は、おさんぽにでかけて、いっけんいっけんたずねます。
「おかしをくれなきゃいたずらするぞぉ」
みんな、おかしをたくさんもらいました。

「えんちょうせんせいのところいこうよ」と、えんちょうしつをたずねる子どもたち。
ところが、
「しごとがあっていそがしいのです。おかし? そんなのありませんよ」
と、忙しそうなえんちょう先生。
子どもたちはがっかりです。
「よーし、おかしくれないんだったら、いたずらしちゃおうよ」
と、ほんとうにいたずらしちゃうことに!
子どもたちは、どんないたずらを考えたのでしょう?

シリーズおなじみの元気な子どもたちと、おおらかな先生たちがおりなす、楽しいハロウィン絵本です。

  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 初版:2023年8月30日
  • 判型:B5変型判/サイズ:20.7×22.2cm
  • 頁数:32頁
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-01592-4

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内容説明

今日はハロウィン。
みんなはへんそうして、園にやってきました。
子どもたちとひろみ先生は、おさんぽにでかけて、いっけんいっけんたずねます。
「おかしをくれなきゃいたずらするぞぉ」
みんな、おかしをたくさんもらいました。

「えんちょうせんせいのところいこうよ」と、えんちょうしつをたずねる子どもたち。
ところが、
「しごとがあっていそがしいのです。おかし? そんなのありませんよ」
と、忙しそうなえんちょう先生。
子どもたちはがっかりです。
「よーし、おかしくれないんだったら、いたずらしちゃおうよ」
と、ほんとうにいたずらしちゃうことに!
子どもたちは、どんないたずらを考えたのでしょう?

シリーズおなじみの元気な子どもたちと、おおらかな先生たちがおりなす、楽しいハロウィン絵本です。

読者の声

読者さま

「えんちょうせんせい」の気持ちがよくわかります。(54歳・女性)

未満児向けのハロウィンの本を探していました。中川さんのシリーズだと安心して購入できました。私自身ハロウィン世代ではないので「えんちょうせんせい」の気持ちがよくわかります。
読者さま

盛り上がりました。(41歳・女性)

こどもたちのいたずらに、えんちょうせんせいも郵便局のお姉さんもニコニコで楽しかったです。どんないたずらをするのかうちの子も考えて話してくれ、盛り上がりました。
読者さま

お二人の作品ならまちがいない!!(73歳・女性)

最近子どもたちの間でハロウィンが定着して来ました。何か楽しいハロウィンの絵本がないかなぁ、と探していました。
『さつまのおいも』や『クリスマス・オールスター』 で楽しい絵本のお二人の作品ならまちがいない!!園長先生へのいたずらはすごかったですね。そのおかえしにウエディングドレスでおばけよりこわいへんそうの園長先生へおかしのプレゼントも子どもたちはうれしそうですね!

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書評

とりあえず ……楽しんでみる?!  母のひろば712号(2023年9月15日発行)
 「ピーマン村の絵本」たちを読むと、自分の幼稚園時代を思い出します。お母さんみたいに心から向き合ってくれた担任の先生。いつも元気いっぱいかわいがってくれたお兄ちゃん先生に、副担任の先生。みんなでおっきな虹を見たお泊まり会。おいもほりやがんばった運動会のかけっこや旗ふり。三十数年前の記憶なのに、思いかえすとたくさんの思い出がよみがえってきます。
 「ピーマン村の絵本」はそんな思い出を思い返させてくれたり、その時に感じた子どもの心がいっぱいつめこまれているような気がします。
 きっと親子で読むと、子どもたちも楽しさや、ワクワクをお母さんやお父さんの“声”や“絵”から感じたりするのではないでしょうか。
 今回はハロウィン! 子どもたちや園長先生の遊び心がたっぷりです。
 子どもにとってハロウィンは変装したり、お菓子をもらえたり……とっても楽しみな一日。
 でも園長先生はお仕事で乗り気ではありません。そこで子どもたちが園長先生にさまざまなイタズラをしかけるのですが……そこからの園長先生の行動もなかなかのものです。
 大人になるとついつい仕事で、子どもの遊びに乗り気になれず、こういったことあるある……と思ってしまいます。でも子どものイタズラをきっかけに、本気になってハロウィンを一緒に楽しむ園長先生の姿に、あぁこれって本来、大人の在るべき姿なのかなぁと感じました。
 やっぱり子どもって大人のすることをよく見ているものです。だからその子どものまわりにいろんなことを本気になってできる大人が多ければ、きっとその子もなんでも本気になれることが当たり前になっていくのかな? なんて思います。
 僕は子どもと歌がずっと大好きでNHK・Eテレ「おかあさんといっしょ」の歌のお兄さんになりました。「おかあさんといっしょ」を卒業した今、ファミリーミュージカルコンサート「世界迷作劇場」で全国をまわっています。
 いちばん大切にしていることは“全力で楽しむ”。
 僕がどんな時も全力で楽しんでいると、観にきてくれる子どもたち、家族、大人のみなさんにもその“楽しさ”が伝わっていくのかなと思います。大人って“教えること”も大切ですけど、“一緒に楽しむこと”も同じくらい大切なことなのではないでしょうか。
 ぜひ今回の『やっぱりハロウィン』も、読み手の「あなた」が全力で楽しみながら読み聞かせしてみては!
 きっといつもとは違った読み聞かせになるような気がします。
 最後に ……園長先生、中川さんに似てるなぁ笑。
よこやまだいすけ/歌手・俳優

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