とことこえほん

すやすや ぷー

すやすや ぷー

立ち読み

山本 祐司 さく

うさぎさん、ふわふわでいいきもち。いいこいいこしてたら、ねちゃったよ。スキンシップの心地よさに、体も心も温かくなります。

  • 定価990円 (本体900円+税)
  • 初版:2013年5月17日
  • 判型:B5変型判/サイズ:21×18.7cm
  • 頁数:24頁
  • 0・1歳~
  • ISBN:978-4-494-00178-1
  • NDC:913

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読者の声

絵や文字が大きくてひじょうに見やすい。男の子の顔がはっきりしているので、10ヶ月の息子にもわかりやすいみたいです。擬音語も多く使っているので良い気がします。これで毎晩すんなり眠ってくれればいいのですが…。期待します!(30歳・女性)

推薦のことば

ついうとうとしてしまいそうな、とてつもなく安楽な二人世界 2013年5月31日
 「ぷーぷー すーすー すーや すや」「ぷーぷー すーすー すーや すや」「ぷーぷー すーすー すーや すや」と三回ゆっくり静かに唱えていると、いつの間にか口元に穏やかに笑みがやどり、心地よくまぶたが下りてくるのがわかります。そして、このフレーズは何回も何回も頭の中に輪をなして、私たちを甘やかなまどろみの中に落としていくのです。
 山本祐司さんが『すやすや ぷー』で描いているのは、そんなとてつもなく安楽な世界です。しかし、それは決して一人の中に閉じて在る世界ではありません。心許せるだれかと、身も心もしっかりとつながっている世界です。
 当たり前のことですが、子どもの育ちは、だれかとの関係なくしてはいかなる意味でも成り立ちえません。心理学では、そうした人間関係に、だいたい三種類ぐらいのものがあると考えます。一つ目は怖くて不安だからだれかにくっつくという関係、二つ目は何か刺激的なものを求めてだれかにくっつくという関係、そして三つ目が、ただだれかといるだけで気持ちがいいからくっつくという関係です。『すやすや ぷー』が描く関係は、おそらく三つ目のものです。それを登場人物のゆうくんは、自分がされて気持ちのいいことをうさぎさんにしてあげる中で実現しています。そこには、ごく自然に人を思いやること、愛することの根源が在るように私には思えるのです。
遠藤 利彦(えんどう としひこ/東京大学大学院教育学研字科教育心理学コース准教授)