ニュース
2025.04.23
『クジラがしんだら』が2025年度(第56回)講談社絵本賞を受賞しました!

2024年に刊行された絵本『クジラがしんだら』が、2025年度(第56回)講談社絵本賞を受賞しました!
深海に沈んだクジラの体を中心に形成される特殊な生態系「鯨骨生物群集」を描いた本作。
厳しい世界に生きる生物たちの、いっときの大宴会を描いた物語絵本です。
講談社絵本賞は、絵本において新分野を開拓し、質的向上に寄与した優秀な作品に対して贈呈される賞です。
1970年から毎年選定され、2025年で第56回となります。第50回を機に、講談社出版文化賞絵本賞から改称されました。
(選考委員:きむらゆういちさん・高畠純さん・武田美穂さん・土居安子さん・松成真理子さん)
くわしくはこちら
2025年度 第56回「講談社絵本賞」決定のお知らせ
https://www.kodansha.co.jp/notices/644
過去の受賞作品
https://www.kodansha.co.jp/awards/ehon/histories
深海に沈んだクジラの体を中心に形成される特殊な生態系「鯨骨生物群集」を描いた本作。
厳しい世界に生きる生物たちの、いっときの大宴会を描いた物語絵本です。
講談社絵本賞は、絵本において新分野を開拓し、質的向上に寄与した優秀な作品に対して贈呈される賞です。
1970年から毎年選定され、2025年で第56回となります。第50回を機に、講談社出版文化賞絵本賞から改称されました。
(選考委員:きむらゆういちさん・高畠純さん・武田美穂さん・土居安子さん・松成真理子さん)
くわしくはこちら
2025年度 第56回「講談社絵本賞」決定のお知らせ
https://www.kodansha.co.jp/notices/644
過去の受賞作品
https://www.kodansha.co.jp/awards/ehon/histories
-
クジラがしんだら
深海はえさが少なく、生きものが少ない場所です。ところが、ごくまれに巨大な食べ物のかたまりが降ってくる。それが命を終えたクジラです。クジラの体は、長ければ100年にもわたってさまざまな生物の命を支え続けます。
はじめはサメ、コンゴウアナゴなどが肉を食べ、タカアシガニやグソクムシなど小さな生物が続きます。骨だけになると、こんどはホネクイハナムシという骨を食べる生物があらわれ、その後も長期間にわたりクジラは分解されていきます。
このクジラの死骸を中心に形成される特殊な生態系は「鯨骨生物群集」と呼ばれ、近年の研究でその実態が明らかになってきました。
50~100年というのは、とほうもなく長い時間ですが、必ずどこかで終わりは来ます。
鯨骨に生きる生き物たちは、やがて別のすみかと食べ物を探さなくてはいけない。こんなに広い海で、そうつごうよく、沈んだ大きなクジラに出会えるものでしょうか?
しかし、まっくらな宇宙にも星があるように、深い海の底からあてどない旅に出かける生物たちにも、どこかに必ず明かりがあるのです。でなかったら、クジラに集う生きものたちがずっと子孫を残し、命をつなぎ続けることはできなかったはずです。
これは深海という厳しい世界に生きる生物たちの、いっときの大宴会を描いた物語絵本です。
監修は国立研究開発法人海洋研究開発機構の藤原義弘氏。- 4・5歳~
- 2024年9月1日初版
- 定価1,980円 (本体1,800円+税10%)
- 立ち読み