2024.12.25

<東京>1/28 ジュンク堂書店池袋本店にて『クジラがしんだら』著者・江口絵理さん、監修・藤原義弘さんのトークイベント開催決定!

9月の発売からおよそ4ヶ月で7刷と、異例の大ヒットを記録している絵本『クジラがしんだら』
深海に沈んだクジラの体を中心に形成される特殊な生態系「鯨骨生物群集」を描いた本作。
深海という厳しい世界に生きる生物たちの、いっときの大宴会を描いた物語絵本です。

この絵本は、JAMSTECで「鯨骨生物群集」を研究をしていた藤原義弘先生と、児童書作家・江口絵理さんの出会いから始まりました。

絵本の構想を始めてから絵本が出来上がるまでの道のりや作品の魅力について、余すところなく語っていただきます。
また絵本の監修を務め、JAMSTECで深海の研究を続ける藤原義弘先生に、深海生物の魅力、研究の最前線についてお聞きします。

トークイベント終了後はサイン会を予定。
皆様ぜひご参加ください。

●日   時:2025年1月28日(火) 19:00~20:30
●場   所:ジュンク堂書店池袋本店 9階
       〒171-0022 東京都豊島区南池袋2-15-5
●チケット :2,000円(税込)
●申込締切 :2025年1月28日(火)17:00 ※定員に達した場合、申込期間内でも受付を終了する場合がございます。
●お申し込み、詳細についてはこちら 
https://honto.jp/store/news/detail_041000108384.html?shgcd=HB300

藤原 義弘(ふじわら・よしひろ)
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)上席研究員。
東京海洋大学大学院客員教授。海底に沈んだクジラが作り出す「鯨骨生物群集」をはじめ、深海に生きる生物たちのさまざまな関わり合いを解き明かす研究を続けている。
深海生物の撮影をサイドワークとし、著作に『深海のとっても変わった生きもの』(幻冬舎)『追跡! なぞの深海生物』(あかね書房)のほか『小学館の図鑑NEO 深海生物』(小学館)の総合監修も務める。

江口 絵理(えぐち・えり)
児童書作家。著書に日本絵本賞を受賞した『ゆらゆらチンアナゴ』(ほるぷ出版)や『ボノボ』(そうえん社)『高崎山のベンツ』(ポプラ社)『アフリカで、バッグの会社はじめました~寄り道多め、仲本千津の進んできた道~』(さ・え・ら書房)ほか子ども向けの動物の本多数。
雑誌やウェブでの人物インタビュー記事や『未来を変える目標 ーSDGsアイデアブック』(Think the Earth)の執筆なども手がける。
クジラがしんだら

童心社の絵本

クジラがしんだら

江口絵理 文/かわさきしゅんいち 絵/藤原義弘 監修

深海はえさが少なく、生きものが少ない場所です。ところが、ごくまれに巨大な食べ物のかたまりが降ってくる。それが命を終えたクジラです。クジラの体は、長ければ100年にもわたってさまざまな生物の命を支え続けます。
はじめはサメ、コンゴウアナゴなどが肉を食べ、タカアシガニやグソクムシなど小さな生物が続きます。骨だけになると、こんどはホネクイハナムシという骨を食べる生物があらわれ、その後も長期間にわたりクジラは分解されていきます。
このクジラの死骸を中心に形成される特殊な生態系は「鯨骨生物群集」と呼ばれ、近年の研究でその実態が明らかになってきました。

50~100年というのは、とほうもなく長い時間ですが、必ずどこかで終わりは来ます。
鯨骨に生きる生き物たちは、やがて別のすみかと食べ物を探さなくてはいけない。こんなに広い海で、そうつごうよく、沈んだ大きなクジラに出会えるものでしょうか?
しかし、まっくらな宇宙にも星があるように、深い海の底からあてどない旅に出かける生物たちにも、どこかに必ず明かりがあるのです。でなかったら、クジラに集う生きものたちがずっと子孫を残し、命をつなぎ続けることはできなかったはずです。

これは深海という厳しい世界に生きる生物たちの、いっときの大宴会を描いた物語絵本です。
監修は国立研究開発法人海洋研究開発機構の藤原義弘氏。

  • 4・5歳~
  • 2024年9月1日初版
  • 定価1,980円 (本体1,800円+税10%)
  • 立ち読み