2024.07.10

<岡山県岡山市>特別展「小手鞠るい 本の世界」開催されます。

吉備路文学館にて9月8日(日)から特別展「小手鞠るい 本の世界」開催されます。
ぜひこの機会にご覧ください。

●特別展「小手鞠るい 本の世界」
■日 時:2024年9月8日(日) ~11月17日(日)
■会 場:吉備路文学館
     〒700-0807 岡山市北区南方3-5-35
■電 話:(086)-223-7411

吉備路文学館はこちらから。
http://www.kibiji.or.jp/

空と星と風の歌

単行本図書

空と星と風の歌

小手鞠るい 作/堀川理万子

「わからないだろうなぁ、日本社会で、自分が日本人であるということを、砂つぶひとつほども疑ってみたことのないだろうあなたには、到底、わからないでしょう。ま、わからなくて、当たり前だけれど。」在日朝鮮人二世の男性との出会いが中学生・空奈の心を大きく揺さぶった。「日本社会にはね、朝鮮人に対する根深い差別があるんだね。昔は仲良くつきあっていたこともある両国なのに、なぜなんでしょう。」差別。いろんな差別。腹立たしい差別。醜く、根強い差別。「日本をいい国にしていくためには、差別や偏見や憎悪のない社会を作っていかねばならないのだと。大人にはもう何も、期待していなかった。でも、子どもたちには期待していた。これからの日本を作っていくのは、子どもたちだから……」こんなこと、学校では教えてくれなかった。けれども「教えてくれなかった」ことは「知らなかった」の言い訳にはならない。みずから、知ろうとしなくてはならないのだ……。母が韓国人である、ただそれだけの理由でいじめられた少女。車椅子の少年が日本を離れアメリカで感じた自由。
三つの短編が織りなす、差別のない社会を希求する力強い物語。

  • 小学5・6年~
  • 2023年11月10日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み
ぼくたちの緑の星

単行本図書

ぼくたちの緑の星

小手鞠るい 作/片山若子

ぼくたちは、名前を失いかけていた。大切にしていたものや、大好きなものや、家族や友だちを失いかけていた。一つの大きな「ゼンタイ・モクヒョウ」に向かって「ジュウゾク」させられていた。なぜ、こんなことが起こっているのか、わからなかった。なんのために生きているのか、わからないまま生きていた。名前ではなく番号で呼ばれる灰色の世界を舞台に、大切なものを守るために何ができるかを問う少年少女向けSF小説。

  • 小学5・6年~
  • 2020年5月19日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み