メディア
2022.07.29
<メディア>7/23毎日小学生新聞にて『ちいさな宇宙の扉のまえで 続・糸子の体重計』が紹介されました。
7月23日(土)の毎日小学生新聞「作家に聞く」コーナーにて、『ちいさな宇宙の扉のまえで 続・糸子の体重計』の著者、いとうみくさんのインタビューが掲載されました。
デビュー作『糸子の体重計』から10年、続編である本作はどのように生まれたのか、どうして作家になろうと思ったのか、などじっくりと語られています。
web版はこちら。ぜひご覧ください。
https://mainichi.jp/maisho/articles/20220723/kei/00s/00s/004000c
(いとうみく・作 佐藤真紀子・絵)
デビュー作『糸子の体重計』から10年、続編である本作はどのように生まれたのか、どうして作家になろうと思ったのか、などじっくりと語られています。
web版はこちら。ぜひご覧ください。
https://mainichi.jp/maisho/articles/20220723/kei/00s/00s/004000c
(いとうみく・作 佐藤真紀子・絵)
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ちいさな宇宙の扉のまえで
細川糸子と同級生の、町田良子、坂巻まみ、滝島径介。そして、転校生の日野恵。この5人の視点で語られる、5つの物語。
6年1組・細川糸子。がさつで粗雑と言われるが、そのまっすぐな言葉は、かかわる人に時に大きな影響を与えることを、当の本人は知るよしもない。おいしいものを食べることが生きがい。
糸子が盲腸で入院している間に転校してきた日野恵。糸子との距離をグイグイつめて親友であろうとするが、糸子にはその真意がはかりかね、消耗するばかり……。
転校すればリセットできる。新しい自分になれる、そう思っていたけど、わたしはニセモノの仮面をかぶっていただけ。そんなわたしに本当の友だちなんてできるはずがない。
町田良子。才色兼備でクールな一面の裏で、糸子との出会いによって、他者とかかわる心地よさに気づき、あるべき自分を探し求める。思いはことばにしなきゃ伝わらない。わたしもいつかきっと。
坂巻まみ。町田良子に憧れる気持ちの真ん中にある、自分自身の感情に気づき、疑い、うろたえて、やはりそうなんだと自覚し向き合う。いまはまだこの思いを言葉にして伝えることはしない。でもいつか、自分自身を好きになれたらそのときは。
滝島径介。母は深夜までスナックで働いている。アパートでふたり暮らしの生活。思いがすれちがう日々。話をしよう。母さんの気持ちを聞いて。オレの思いを伝えて。母さんに大事なことをあきらめてほしくない。オレもオレが幸せになることをあきらめたりなんてしない。ちょっと図々しくなればいい。だいじょうぶ。
前作『糸子の体重計』では5年生だった子どもたちは、6年生になった。
相変わらず、小さなことでいじけて、羨んで、けんかして。
うじうじ悩んで、転んだりへたりこんだり、だれかのせいにしたり、逃げたり。
そして迎える、卒業式。- 小学5・6年~
- 2022年5月27日初版
- 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
- 立ち読み