2022.06.21

<ニュース>中学生がオリジナルの紙芝居を制作しました!

このたび、東京都にある桐朋中学校の2年生が、紙芝居の制作を行いました。
きっかけはある新聞記事。
紙芝居は日本独自の文化であり、そして今『KAMISHIBAI』として世界に広がっている――といった内容をご覧になった2年生の担任の先生が、生徒のみなさんによる紙芝居の制作を思い立たれたそうです。


5月には童心社の編集者が同校にお邪魔し、紙芝居について話しました。
このとき生徒のみなさんは、6月の文化祭「桐朋祭」での発表に向け作品制作をスタートしたところでした。
紙芝居が生まれた背景、紙芝居ならではの魅力や特性など編集者の話に、みなさんは熱心に耳を傾けていました。
『おおきくおおきくおおきくなあれ』『おうさまさぶちゃん』といった紙芝居の実演にも積極的に参加していました。


そして6月の本番。完成した紙芝居を見に「桐朋祭」にうかがいました。

間際まで制作をがんばっていたというみなさん。
お客様の前での実演は初めてということで、緊張した様子も見られましたが、一生懸命自分たちの紙芝居を演じていました。

昔話をモチーフにしたおはなし、食べものが登場する紙芝居など、さまざまな作品がそろいました。
どれも観客を楽しませたいという思いが伝わる紙芝居でした。


なんと舞台も手づくり! 木材や段ボール、色とりどりのブロックなど、生徒のみなさんの自由な発想が伝わるものでした。


当日の生徒のみなさんの言葉をいくつかご紹介します。

・子どもから大人まで、幅広いお客さんが来てくれることを想定して、みんなが楽しめる落語をもとに脚本をつくりました。
・おはなしを考える脚本づくりが大変で……時間がかかってしまいました。ギリギリでしたが、完成できてよかったです!
・脚本担当と絵の担当で分担して、協力しながらつくりました。
・お客さんの前で演じるのはとても緊張します。


おはなしをつくり、場面構成を考え、絵を描き、観客に向けて実演をする――。
紙芝居の制作、実演には本当にたくさんのことがつまっています。

今回の経験をはじまりとして、生徒のみなさんがこれからも紙芝居と楽しくかかわってくれることを願っています。
おおきくおおきくおおきくなあれ

まついのりこかみしばい ひろがるせかい

おおきくおおきくおおきくなあれ

まついのりこ 脚本・絵

小さな小さなぶたがいっぴきいるよ。みんなで「おおきくおおきくおおきくなあれ!」って、声をそろえて言ってみよう! 声に合わせて場面を抜くと、わあ、ぶたが大きくなった! こんどはたまごがひとつ。みんなで「おおきくおおきくおおきくなあれ!」すると、わあたまごも大きくなった! あれ? たまごがわれはじめたよ。なにがうまれるのかな? 
最後はみんなで小さなケーキを「おおきくおおきくおおきくなあれ!」大きくなったケーキをみんなでたべて、おいしいね。

子どもたちの声の参加で紙芝居が進行する楽しい参加型紙芝居。みんなで楽しんで、うれしい気持ちを共感できる、人気ナンバーワンの紙芝居です。

  • 2歳~
  • 1983年4月1日初版
  • 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
  • 立ち読み
おうさまさぶちゃん

紙芝居ベストセレクション 第2集

おうさまさぶちゃん

馬場のぼる 作・画

「ママーぼくおきたよー。パジャマぬがせてよー。」もう大きいのに、さぶちゃんは自分で洋服が着られません。自分はなにもしないで、いばってばっかり。その様子を見ていた鳥と猫に、さぶちゃんはえらいお方だとまちがわれ、動物たちのくらす南の島へ王さまになってほしいと招かれます。さぶちゃんは王さまとして大歓迎されますが、服がひとりで着られず、みっともない格好になってしまい……。
「11ぴきのねこシリーズ」(こぐま社)などで知られる人気作家・馬場のぼるさんによる人気ロングセラー紙芝居。子どもたちに身につけてほしい「自分で着替える」生活習慣を、ユーモラスに楽しく伝えます。

  • 3歳~
  • 1966年9月5日初版
  • 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
  • 立ち読み