季節のおすすめ
2021.04.23
<いま、読みたい絵本>家族で春の野原へ出かけよう!『14ひきのぴくにっく』
新緑がまぶしい季節になってきました。
東京でも、歩いていると道端にたんぽぽやすみれなど春の野の花を見つけることができます。
そんな今の季節にぴったりの「14ひき」といえば、『14ひきのぴくにっく』です。
今日はこちらをご紹介します。
おとうさん おかあさん
おじいさん おばあさん
そして きょうだい 10ぴき。
ぼくらは みんなで
14ひき かぞく。
シリーズおなじみの扉をめくると、そこは春の光であふれています。
14ひきはおにぎりを作り、すいとうを持って出かけました。
森の中にも春がいっぱいです。
むっくり顔をだしたぜんまいや、かわいい鳴き声をきかせてくれるあまがえる。
野原に出ると青空が広がります。
小川を軽快に飛び越えていくにっくん、ごうくん、はっくん。さて、かまえているろっくんは……?
「こんなところにテントウムシがいた!」「これはさっきのトカゲかな?」
など、画面の隅々まで見てみると、本当にいろいろな発見があります。
絵本の中を散策するように、生きものや植物を見つけてみてくださいね。
1986年刊行、今年35周年をむかえるロングセラー絵本です。
(いわむらかずお さく)
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14ひきのぴくにっく
いわむらかずお さく
「きょうは なんて いい てんき。
みんなで、はるの のはらへ でかけよう」
お弁当と水筒をもって、出発です。
森には、あちこちに、新しい春の命が。
ゼンマイが芽を出し、目を覚ましたアマガエルたちの鳴く声がきこえてきます。
すみれ、やまぶき、ちごゆり、ふでりんどう……花々が咲き、春の訪れを告げています。
14ひきたちは、森をぬけ、つくしの道をあるいて小川をわたり、たんぽぽ野原へ……。
人気ロングセラー「14ひきのシリーズ」の第5作。
森の緑と野原の緑のちがいや、春の光をうけた美しい花々が丹念に描かれています。
見返しには、本作に登場する花の絵と名前が記されています。
14ひきたちと一緒に、春の風、春のにおいを、絵本を開いて、ぜひ感じてみてください。- 3歳~
- 1986年11月15日初版
- 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
- 立ち読み