2020.01.17

<ニュース>1/17「あさイチ」ご出演! 浜田桂子さん『へいわってどんなこと?』

本日放送されました「あさイチ」(NHK)プレミアムトークのコーナーに、絵本作家の浜田桂子さんがご出演されました。

番組でもその制作過程について紹介されていたのが、絵本『へいわってどんなこと?』です。

日本、中国、韓国の絵本作家が手をつなぎ、子どもたちにおくる平和絵本「日・中・韓 平和絵本」シリーズ。
その第一期として、2011年に刊行されたのが本作です。それぞれの国で、それぞれの言語で絵本を出版するという絵本史上初めての試みは、大きな話題となりました。

浜田さんは、創作のきっかけについてこう書いています。

「自分の子どもを育てているとき、『平和絵本』というとなぜ辛くて悲しい話なのだろうと疑問に思っていました。戦争の実相を伝えることは大切です。でも同じように、平和のすばらしさを表現する本があっていいのにと。
『平和』とは何でしょう。もちろん戦争をしていないことです。でも、それだけではない。命の尊厳が守られていなければ平和とはいえないと考えます。具体的な光景で平和の姿を明確にし、もし実現していないとすればなぜなのか、読者といっしょに考えたかったのです。」※1


きっとね、へいわって こんなこと。

せんそうを しない。

ばくだんなんか おとさない。

ともだちと いっしょに べんきょうだって できる。

いやなことは いやだって、ひとりでも いけんが いえる。


本作では、日常の中にある「平和」とはどんなことか、見つめていきます。
そして最後は、こう結ばれます。


へいわって ぼくが うまれて よかったって いうこと。

きみが うまれてよかったって いうこと。

そしてね、きみと ぼくは ともだちに なれるって いうこと。


「日・中・韓 平和絵本」シリーズが刊行されたときにの浜田さんのメッセージからも、その想いが伝わってきます。

「私は希望を持っています。
どんな人でも どんな人とも
心はつながると。」※2

この絵本をいっしょに読んで、「へいわってどんなこと?」という問いについて親子で語り合ってみてはいかがでしょうか。
ぜひ書店店頭でお手に取ってご覧ください。

※1 童心社定期刊行物『母のひろば 563号』2011年4月15日発行
※2 「日・中・韓 平和絵本シリーズ」投げ込みパンフレットより

へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本

へいわって どんなこと?

浜田桂子

へいわってどんなこと? 「きっとね、へいわってこんなこと。せんそうをしない。ばくだんなんかおとさない。いえやまちをはかいしない……」いろいろな視点から平和を考え、平和の意味を問い返します。本シリーズは、日本の絵本作家が中国と韓国の絵本作家に呼びかけ、三か国12人の協力で実現した平和を訴える絵本です。三年以上の歳月をかけ、国を越えた意見交換を積み重ね、各国の歴史を踏まえて実現した画期的な取り組み。

  • 小学1・2年~
  • 2011年4月1日初版
  • 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
  • 立ち読み