〈新刊 連載2/2〉あかちゃんとのコミュニケーションが楽しめる参加型絵本『いらっしゃい』

今月刊行された、せなけいこさんの最新作『いらっしゃい』は、おみせやさんごっこが題材になった、あかちゃんとコミュニケーションがたっぷりと楽しめる絵本です。

「いらっしゃい いらっしゃい」
「いろいろあるよ。どれがいい? まいどあり!」

読者へのよびかけが特徴的なこの絵本。
あかちゃんに「どれがいい?」 と語りかけると、好きなものに手をのばし、いっしょに読んでいる人に伝え、ときには食べ物を食べるふりをしたりします。

この絵本を作るにあたって試作を読んで頂いた方の声をいくつかご紹介します。

◆息子はページのすみずみまでじーっと見て、すきなものに手を伸ばしていました。1歳でもちゃんと選んでいることにびっくり!

◆「いらっしゃい!」「まいどあり!」の元気な言葉のくり返しが楽しく、最後には息子も娘もいっしょに声を出してくれました。

◆「どれがいい?」と語りかけると、2歳の娘は「わたしのでばん!」という感じで目をキラキラ輝かせて身を乗り出して、お気に入りを教えてくれます。

◆1歳児クラスで読みました。じっくり見てひとつ選ぶ子や、次々に指さす子などさまざまで、楽しみ方にその子らしさが表れていました。

◆2歳の娘は、おかしやさんのページで「ぜーんぶ、あむ!」と両手をのばし、満足そうにもぐもぐ口をうごかしていました。

あかちゃんはハイハイしたり、指さししたりできるようになると、声だけでなく、体全体で自分の思いを伝えようとします。あかちゃんの反応を受けとめながら、「ooちゃんは、これが好きなんだね」「 お母さんはどれにしょうかな」と、いっしょに絵本の世界を楽しんでみてください。

先輩ママでもある、作者のせなけいこさんから読者のみなさんへの言葉をご紹介します。



『いらっしゃい』のもとになった絵(*1)は、何年につくったかは覚えていないけれど、きっと子育て真っ最中のときだったんじゃないかしら。この絵は、まだ私の子どもたちが小さかったときだからこそ、できた気がするんですよ。
そのときの感じが出ているんじゃないかしらね。「おみせやさんごっこ」って、楽しいでしょ。園でもよくやるし、絵本でもぜひ、楽しんでくださいね。
せなけいこ





今年7月から、せなさんの絵本作家デビュー50周年を記念した原画展が日本全国を巡回中です。
2019年12月18日(水)~2020年1月6日(月)には大阪の阪急うめだギャラリーにて、2020年8月8日(土)~9月22日(火・祝)にはひろしま美術館での開催を予定しています。ぜひお出かけください。
詳しくはこちらの「せなけいこ展」公式サイトまで。
https://www.asahi.com/event/senakeiko50th/

(せなけいこ/さく・え)


*1『いらっしゃい』の絵は、せなさんが数十年前に制作した掛図(園や学校の教室に掲げて用いられる、大きな絵や図表のこと)をもとに製作されました。

いらっしゃい

とことこえほん

いらっしゃい

せな けいこ さく・え

やおやさんには、なすや、ばなな。魚やさんには、たこや、かに。おかしやさんには、おだんごや、ケーキ……。いろいろなお店に、いろいろあるよ。「どれがいい?」という言葉に、あかちゃんが思わず手をのばします。



『いらっしゃい』紹介リリース
https://www.doshinsha.co.jp/download_files/000154.pdf

  • 0・1歳~
  • 2019年12月20日初版
  • 定価990円 (税込)
  • 立ち読み
  • 在庫僅少