2019.11.05

<新刊 連載1/2>となえるたびに心がはずむ『「へてか へねかめ」おふろでね』

まずはこちらの言葉、ぜひ声に出して3回読んでみてください。


へてか へねかめ
かめかめ かめか
かめの おのたま
おちょりこ ちょりこ
すっぽんかいの てきてきとんぼ
こうとんぼ
はりまの べっとう
ちょうざえもん

いかがでしょうか。
なんとも不思議で楽しい気分になってきませんか?
このとなえ言葉は、児童文学作家・宮川ひろさんの最新作『「へてか へねかめ」おふろでね』に出てくるものです。

夕ご飯のとき、そうたは今日あった「いいこと」をお母さんに話しました。
そのあとは大好きなじいちゃんとのお風呂。大きな手で頭を洗ってもらい、たっぷり遊んで、最後は「へてか へねかめ」をとなえながら湯舟であったまります。
これは、じいちゃんも、じいちゃんのおかあさんも、子どものころおふろでとなえた言葉です。
3回となえれば、心も体もぽっかぽか。そうたはお母さんのバスタオルに包まれました。


著者、宮川ひろさんの言葉をご紹介します。

絵本に出てくる「へてか へねかめ」を教えてくれたのは、近所の村松和子さんでした。
もう30年以上前のことです。この意味のわからないことばを、独特のリズムで楽しそうにとなえてくれたのです。(中略)
これは、おばあちゃんからおかあさんへ、おかあさんから村松さんへと、風呂にいれてもらいながらわたされてきたものだというのです。おばあちゃんやおかあさんのご出身は、長野県とのことでした。
子どものときに毎日となえて、もらいこんできたことばは、あしたをいい日にする力をわきたたせてくれるのではないでしょうか。
いつかこのことをなんとか形にできないかと、ずっと願いつづけてきて……このたび思いがけず、絵本にしていただくことになりました。
2018年秋 宮川ひろ(本作のあとがきより)

子どもたちにおふろであたたまってほしい季節になってきましたが、じっとしているのはなかなか難しいもの。
「へてか へねかめ」を元気よくとなえて、1日の終わりを楽しくお過ごしください。

(宮川ひろ・作 ましませつこ・絵)

「へてか へねかめ」おふろでね

童心社のおはなしえほん

「へてか へねかめ」おふろでね

宮川 ひろ 作/ましま せつこ

1日の終わり、そうたは家族にその日のできごとを話しながら夕ご飯を食べ、大好きなじいちゃんとおふろに入ります。「へてか へねかめ……」は、昔からある言葉。おふろで3回となえたら、体も心もぽっかぽか!

  • 3歳~
  • 2019年10月20日初版
  • 定価1,430円 (税込)
  • 立ち読み