2019.09.02

<イベント>「今森光彦展 写真と切り絵の里山物語」に行ってきました。

8月28日より、東京の松屋銀座にてスタートした今森光彦展にさっそくお邪魔してきました。

本展は、人と自然がともに生きる場所「里山」をフィールドに、今森さんが長年取り組んできたさまざまな仕事とくらしを紹介する展覧会です。

まずたっぷりと味わえるのが、今森さんの写真家としての仕事の数々。季節ごとに、時間ごとに表情を変える里山の風景や、そこに生きる昆虫や鳥、草花たち。
美しい景色の中で清々しい風を感じるようでした。

そして今森さんが子どものころから創作を続けてきたという切り絵。
先日刊行となった最新作『丘のうえの いっぽんの木に』、そして『切り紙12か月~作ってかざろう!』からも作品が展示されています。
はさみ1本で切り出されたとは信じられないような繊細な美しさに、思わずため息が出てしまいます。

「生きものを尊重する」のが里山だという思いをもつ今森さん。
自然とともにある人間のくらしを見つめる、今森さんのまなざしが感じられる展覧会でした。

「今森光彦展 写真と切り絵の里山物語」
http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20190828_imamorimitsuhiko_8es.html

会期は9月4日(水)まで。
皆さまぜひお出かけください。


※掲載している写真は主催者より特別に許可をいただいて撮影しました。
丘のうえの いっぽんの木に

絵本・こどものひろば

丘のうえの いっぽんの木に

今森光彦 さく

丘の上に、いっぽんのエノキの木が立っていました。春、落ち葉の下で目を覚ましたオオムラサキの幼虫は、エノキの幹をのぼりはじめました。葉っぱを食べて大きくなって、やがてオオムラサキの成虫になるのです。
エノキには、ほかにもフクロウやタマムシ、カエルや小鳥など、四季を通して様々な生き物が集まってきます。
1本の木を舞台に、人と共に生きる豊かな自然環境「里山」で育まれる生き物たちの姿を“切り紙”で描きます。

  • 4・5歳~
  • 2019年7月20日初版
  • 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
  • 立ち読み