おうさまのひげ
内容説明
いばりんぼうのおうさまにあきあきした、おうさまのひげは、あるばん、おしろをぬけだします。おかさんのかおにくっついて、ないていたあかちゃんをわらわせたひげは、うれしくなりました。もっとおもしろいことをしようと、おしろにもどっていきました。そこで……。
書評
- ほおがゆるんで笑顔になるよ(母のひろば635号) 2017年5月11日
- 織茂さんの絵が楽しい! 王さま、けらいたち、お母さん、赤ちゃん、夜空、明け方、にわとり、そして、ひげ。なんて表情豊かで、動きがあって、くっきりときれいな場面なのでしょう。
ひげが、いばってばかりいるのはつまらないと、王さまの顔をはなれて、手足を伸ばして飛びまわります。泣きやまない赤ちゃんを笑わせたひげは、びっくり! おじぎはされても、人を笑わせたり、よろこばせたりしたことがなかったから。
ひげが自由になって、遊んでみたいだなんて突拍子もない話を、子どもたちは食い入るように見つめています。どうなるんだろう、と。「えーっ」「うっそー」「ほんとー」「やったー」「わあー」小さなつぶやきも聞こえてきます。
王さまの口が大きくあいて、ひげも、まゆも、目も、みんな八の字になって、やさしい顔。笑い声は、国中に広がって、大笑いに。という最後の場面。
目の前にいる子どもたちも、「ガハハハッ」と、大げさに笑います。
ちょっとしたことで、気持ちをかえられるよ。ぷんぷんしているより、みんなで笑おうよ。笑いはどんどん広がるよ~。笑顔で平和になあれ! - 嘉戸 秀美/紙芝居ピッポの会会員
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