障がい者の仕事場を見に行く (全4巻)
内容説明
毎日の仕事が新しい自分を育ててくれる。仕事に熱中する姿が「働くって楽しい!」と語っている。保育園、学校、老人ホーム、神楽や提灯という伝統の世界、バイオやITの分野でいきいきと働く障がい者たちを紹介。
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伝統や先端の世界で働く
小山博孝 文・写真
神楽や太鼓などの伝統芸能や、提灯作りなどの和の職人の世界でその技を受け継ぐすがたや、高い技術力を誇る工業製品作りの現場で働く、バイオ技術による最先端の農業で働くすがたを紹介します。
- 小学5・6年~
- 2017年3月21日初版
- 定価3,080円 (本体2,800円+税10%)
- 立ち読み
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私たちのこと、もっと知ってほしいな
松矢勝宏 編著
障がい者とどう接しいていいかとまどったり、つい構えてしまいがち。そんな読者へ、3人の障がい者とその家族からのメッセージです。
- 小学5・6年~
- 2017年3月21日初版
- 定価3,080円 (本体2,800円+税10%)
- 立ち読み
書評
- 教育新聞 2017年8月3日
- 日本教育新聞 2017年6月19日
- 「障がい者の仕事場を見に行く」へのメッセージ 2017年6月14日
- この本を見た最初の印象は、(単純に)「おっきい!」(笑)
でも、子どもたちに写真を喜んで見てもらうために、
この大きさは必要とすぐに納得しました。
学校の図書館に置かれて、たくさんの子どもたちに
見てもらっている姿が目に浮かびます。
それにしても、人が一生懸命仕事をしている姿はなんと美しいものでしょうか。
自信に満ち、喜びに満ち、思わずこちらも笑みになります。
この本が多くの子どもたち、そのお父さんお母さん、
そして先生たちに、希望と力を与えることを
心から期待します。 - 村木厚子/(津田塾大学総合政策学部客員教授・元厚生労働事務次官)
- 「障がい者の仕事場を見に行く」を編んで(母のひろば636号) 2017年6月1日
- この本を小学校高学年や中学生に読んでもらいたいと考えて編みました。
第1巻から3巻までの著者は写真家の小山博孝さんです。障害者雇用促進法の運用に関係する独立行政法人が、企業の事業主をはじめ関係者の理解と啓発を目的に発刊している広報誌「働く広場」のグラビア等に発表した写真を中心に編んだものです。新しく撮りなおした写真も含まれています。小山さんはこの広報誌が発刊されたときから40年間にわたって企業等で働く障がい者を撮り続けてきたのですから、日本で一番、多くの働く障がい者を知っている人です。
障がい者の雇用促進施策は身体障がい者からはじまり知的障がい者、精神障がい(発達障がいを含む)者へと広がってきました。私たちは障がい者の仕事場を企業に限らず、福祉の領域にも求め取材してきました。「国際障害者年」、とくに1983年からの「国連障害者の10年」を経て、本人主体と社会への完全参加の理念が具体化されるにつれ、障がい者は匿名でなくご自身の姓名をオープンにして取材に応じてくださるようになりました。この広報誌の主人公は障がいのある人たちです。小山さんは障がい者の仕事場を第1巻『ひとのために働く』、第2巻『学校で働く』、第3巻『伝統と先端の世界で働く』の3領域にまとめ紹介しています。このような内容の本なので、子育ての悩みをもつ親御さんにも参考になると考えています。
私が担当している第4巻『私たちのこと、もっと知ってほしいな』は「障がい」あるいは「障がい者」理解を深める目的で編みました。そして事例を通して読者のみなさんと一緒に考えるために、子育てから社会参加を実現していく過程で出会ったさまざまな課題をどのように解決していったか、またどのような支援が必要であったか、3人の母親の立場から語っていただきました。
いま私は社会福祉法人の仕事をしていますが、どんなに障がいが重い人であっても、充実した人生があることを知っています。人間の尊厳と生命の価値を独断的に否定する第二の相模原事件が絶対にあってはならないのです。このような願いから、障がいの重い人々の生活をもっと多く紹介する『私たちのこと、もっと知ってほしいな』の増補版が実現できることを期待したいと思います。 - 松矢 勝宏/東京学芸大学名誉教授
- 山陽新聞 2017年5月30日
- 池本正人
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