絵本・こどものひろば

おばけもこわがるおばけ

おばけもこわがるおばけ

立ち読み

内田麟太郎 文/西村繁男

夏まっさかり。暑さにたえきれなくなったおおにゅうどうは、おばけたちにむかって「ぞーっと寒くなるようなおばけにばけんかい!」とどなりつけます。そして真っ先にじゅもんをとなえてばけてみせます。するとほかのおばけたちもつぎつぎばけるのですが……。今度は「こわすぎるー」とあわてて、もとの姿にもどるじゅもんをとなえます。もとの姿にもどったおばけたちは、夏はあせをかくのが生きている証拠と、暑さを楽しみます。

  • 定価1,430円 (本体1,300円+税)
  • 初版:2015年7月10日
  • 判型:B5判/サイズ:26.6×19.1cm
  • 頁数:32頁
  • 4・5歳~
  • ISBN:978-4-494-02566-4
  • NDC:913

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推薦のことば

子どもの反応が知りたい(母のひろば615号) 2015年8月15日
 よく考えると、怖いおばけにだって、感情があるから怖がることだってあるのではないかい! なんて文の内田麟太郎は考えたわけで、それがストレートに『おばけもこわがるおばけ』とタイトルになっておるのですね。私は作家ではなくて編集者ですけど、ちょっと「やられたー」なんて思ってしまいます。で、ページを開いていくわけです。ふむふむなるほどなるほど、おばけだって夏は暑いのね。なんて思っていると、おばけたちも「ぞ、ぞーっと さむくなるような おばけにばけて」この暑さをぬぐい払おうとするのです。そいでです。一番親分のおおにゅうどうが、どういう風にばけたかっていうことですね。これがすごい! これが西村繁男の絵! というばけ方をしてしまっているわけですよ。ここがこの絵本の見どころっていえば見どころで、これは見るしかない! この絵本を見る子どもたちは、この絵の落差をどうとらえるのか、見てみたい。くり返しますが私は編集者であって作家ではないけど「やられたー」という気持ちになると同時にこの「おばけがばける」というつまり「なんでもありがなんでもありに変化する」というタガがはずれてシマリのない絵本なってしまうかもしれないという内田麟太郎のとっても難しいアイディアに西村繁男の答え方がすばらしや、と思うのでありました。このとても魅了的な実験絵本の子どもたちの反応が無性に知りたいと思うのでありまする。
土井章史(どい あきふみ/絵本編集者・トムズボックス主催)

書評

教育新聞 2015年9月3日

2019/10/24

<福岡>絵本作家・西村繁男 原画展

新作絵本『たたたん たたたん』をはじめ、数多くの絵本を描いている西村繁男さんの絵本原画展が、岡垣サンリーアイ「図書館まつり2019 ~ふしぎの国からの招待状~」において下記日程で開催されます。『おば ...

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