ねこがおどる日

リツコの家の白ネコと黒ネコが、夜、ダンスをおどるのを、リツコだけが知っています! すてきだなあ! 誕生日の夜になると、ベランダにたくさんのネコが集まってきて、なんと、ダンスパーティーのはじまりです。
- 定価1,320円 (本体1,200円+税10%)
- 初版:2011年3月25日
- 判型:B5変型判/サイズ:20.7×22.2cm
- 頁数:24頁
- 3歳~
- ISBN:978-4-494-02550-3
- NDC:913
推薦のことば
- 踊るねこたち
- ねこというのはふしぎな動物です。やわらかくて、あったかくて、かわいいのですが、人間のいうことは必ずしもききません。そこがいぬとちがうところです。いぬは、ご主人に絶対忠実ですが、ねこはそうではない。
何を考えているのかわからないところがある。踊る、といっても、ふしぎではない。踊るかもしれない、というところから、この絵本は始まります。 絵本を書かないか、というありがたいお話をいただいたとき、私の頭をよぎったのは、ねこの本を書こうということでした。それも、踊るねこの本を。
夜のねこの集会を見たことがありますか。数匹のねこが一か所に集まり、ただ、だまってすわっているのです。じゃましちゃいけない、と近づかないようにしながら、私は、ふっと、このねこたちがそろって立ちあがって、踊り出すのではないかと考えました。その時のことを思い出したのです。
この本のクライマックスは、なんといっても、近所のねこたちが集まって、踊りの会を開くところにあります。ベランダからとびだして、星空で輪になって踊るねこたち。本当に楽しそう! ありえない光景ですが、あるかもしれないと思わせるところが、ねこのふしぎさです。
このちょっとかわった、ふしぎな絵本。ねこ好きな方も、そうでない方も、お楽しみいただけると幸いです。 - 八木田宜子(やぎた よしこ/作家・翻訳家)