単行本図書

ぼくは勇者をたすけたい

ぼくは勇者をたすけたい

立ち読み

中松まるは 作/めばち

現実世界には「本物の友だち」がいないぼく。オンラインゲームで出会ったおしゃべりな「勇者」と、はじめて本当の友だちになれた。でも勇者の正体はまさかの……女子?! 現実世界の彼女は、悩みをかかえていて……。
ゲームでの出会いが、現実世界にふみだす勇気になる、ぼくと彼女の物語。

  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 初版:2022年6月20日
  • 判型:四六判/サイズ:19.4×13.4cm
  • 頁数:152頁
  • 小学5・6年~
  • ISBN:978-4-494-02078-2
  • NDC:913

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書評

勇者に、拍手! 母のひろば698号 2022年7月15日発行
 時にはゲームに興じたりするものの、ことオンラインゲームに関しては認識度レベル1以下。「こんな私でいいのかな?」と申し訳なく思った私でも、すんなりと作品世界に入り、物語を楽しませてもらいました。
 主人公の「ぼく」は、塾のオンライン授業からPCを日常とし、オンラインゲームもするようになります。現実世界では本当の友だちを持っていないという「ぼく」が、ゲームの中では女子キャラになり、パーティ仲間の「勇者」と仲良くなります。その「勇者」も、ゲームの中ではチャットのフキダシでとてもよくおしゃべりするのだけれど、現実世界では実は……。「ぼく」はあることにより、「勇者」が本当は身近な誰かなのでは?と気づきます。ゲーム世界と大切な現実とが重なり合って、物語と「ぼく」と「勇者」の関係が深まっていきます。相手に関心を寄せ心を開くことで、それまで気づこうとせず見えなかったものが見えてくるのです。
 オンラインゲームにはまる人たちに警鐘を鳴らす物語かと思いきや、なんとも深い、小さな恋の物語となっていき、最後は「ぼく」と「勇者」に拍手を送りたい気持ちになりました。
 コロナ禍でより日常のデジタル化が進む現在、否応なくそれを享受する子どもたちにも大人にも、読んでほしいと思う作品でした。
服部千春/童話作家

2022/6/30

<新刊図書>友だちが現実世界にふみだす勇気をくれる『ぼくは勇者をたすけたい』

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