かんぱい!シリーズ

あまのじゃくに かんぱい!

あまのじゃくに かんぱい!

立ち読み

在庫僅少

宮川 ひろ 作/小泉 るみ子

夏休み間近のある日、おばあちゃんから孫たちに「いじわる教室」の案内が届きます。ドキドキ、ワクワクしながら参加した4人を待っていたいじわるとは……草むしり、昔ながらのせんたく、五右衛門風呂の水くみなど、やりたくないいやなことばかり。でもおばあちゃんは「わたしはあまのじゃくだからね」とけろりと言って、手をゆるめません。子どもたちも音を上げそうになりながらも必死にがんばって、ひとつひとつを達成していき、終わりは「おばあちゃんのいじわるにかんぱい! あまのじゃくにかんぱい!」となります。

  • 定価1,320円 (本体1,200円+税)
  • 初版:2015年11月15日
  • 判型:A5判/サイズ:21.5×15.3cm
  • 頁数:96頁
  • 小学1・2年~
  • ISBN:978-4-494-02044-7
  • NDC:913

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書評

子どもの本棚 2016年7月号 2016年7月7日
松永美保さん
子どもの本棚 2016年5月号 2016年5月11日 特集2015年子どもの本をふりかえって
「あまのじゃく」の楽しみ(母のひろば620号) 2016年1月15日
 今まで「かんぱい!」シリーズは、悩みを抱える子どもたちをさまざまに力づけるエピソードを描いてきました。そして今度の『あまのじゃくにかんぱい!』で一番力をもらうのは、おばあちゃんではないでしょうか。
 夏休みに遊びに来る孫たちに、おばあちゃんが「いじわる教室」を開くと言いだします。内容を知らずに参加した4人が教わるのは、庭の草取りや、洗濯板を使う洗濯……。これまでに経験のない、くたびれることばかりです。でもがんばってやりとげると、思いがけない発見が待っています。
 3年前におじいちゃんが亡くなり、おばあちゃんはずっと沈み込んでいました。それを知る孫たちが、いじわるの中にある別のメッセージを感じとることで、この教室は成り立っているのだなあと思います。 孫の反応を想像してあれこれ準備するおばあちゃんは、きっと40ページの挿絵のような、ちょっぴり意地の悪い、でも楽しそうな笑みを、何度も浮かべていたのにちがいありません。すました顔でいじわるを言い、後に嬉しいことも用意しておく「あまのじゃく」な気持ちが、子どもたち側の物語から垣間見えます。
 みんなが帰った後もこの夏休みの時間を思い出し、ひとりで小さく「かんぱい!」するおばあちゃんの姿が、目に浮かびました。
内川 朗子(うちかわ あきこ/児童文学評論家)