単行本図書

へなちょこ探偵24じ

へなちょこ探偵24じ

立ち読み

齊藤 飛鳥 作/佐竹 美保

七草町の駅前商店街に、その探偵事務所はある。名前は〈探偵事務所・24じ〉。全身まっ白なスーツのへなちょこな探偵が、いつでもどんな依頼でも全力でぶつかって解決してくれるぜ。おっと、お菓子作りの腕前もプロ並みさ。依頼をためらうなよ。……この物語は、主人公の身近で起きる謎解きから、警察もからんでくる犯人追跡劇まであり飽きさせないが、犯罪のトリックや謎解きに主眼を置く物語ではなく、大人の一人としての探偵との関係性のなかで自己を再確認していく少年の物語である。物語のさいごに、あっと驚くどんでん返しが仕組まれている。

  • 第33回うつのみやこども賞(2017)
  • 定価1,760円 (本体1,600円+税)
  • 初版:2015年11月15日
  • 判型:四六判/サイズ:19.4×13.4cm
  • 頁数:320頁
  • 小学5・6年~
  • ISBN:978-4-494-02043-0
  • NDC:913

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読者の声

「へなちょこ探偵24じ」感想
誰かからひどいめにあわされた、その一方、自分が間違う時もある。つらいことはいっぱいある、だけども、世の中捨てたものじゃない。主人公の鯱彦くんは、24じがいるからきっと大丈夫だ。そして、今現在つらい思いをしている読者も、諦めずに戦って、きっといつか「24じ」に出会える。そんな希望のある作品だと思いました。この本に出会えたことを、大変嬉しく思います。(19歳・女性)

書評

日本児童文学2016年5・6月号  子どもの文学この一年 2016年6月1日
内川朗子さん
日本児童文学2016年3・4月号 2016年3月10日
現代社会という名の荒野をさまよう一小学生(おれ)の魂の遍歴(母のひろば620号) 2016年1月15日
 『へなちょこ探偵24じ』か。誰がつけたかしらんが、センスのない題名(タイトル)だ。だがしかし、こんなにあいつを的確に表現している題名もない。
 失礼、自己紹介が遅れたな。おれの名は、矢間鯱彦(やましゃちひこ)。『へなちょこ探偵24じ』の主人公兼語り手の、つり眉たれ目の小学五年生だ。
 そして、おれの言う「あいつ」とは、奥の台所でお菓子を作っている、廿余寺(にじゅうよじ)れいじ(通称24じ)のことだ。全長180センチ。全身真っ白なスーツに身をかためておきながら、お菓子作りが好きな愛すべき不審人物だ。
 だが、商店街のショーウィンドウ連続破壊事件、学校にたかるゆすり屋事件、どんな探偵も見つけられなかった謎の人物探し、スーパーマーケットの万引き事件、ご老人を狙うたちの悪いひったくり事件を、すべて解決する。かっこいいところが、なくもない。
 「しまった! 世界一作るのが簡単なパンとして有名なソーダブレッドをこがしてしまった!」
 ほめたそばから盛大にドジるんじゃねえよ、24じ!
 やっぱり、こいつはへなちょこだ……。
 おれと、探偵事務所の所長兼探偵の24じがくり広げる、時にユーモラス、時にほろ苦い探偵物語。機会があったら、読んでみてくれ。
齊藤 飛鳥(さいとう あすか/児童文学作家)
第33回うつのみやこども賞こどもだより
・いじめられたり、追い出されたり、万引きにまきこまれたりすることもあったけど、24じのじむ所にいくたびに気持ちがやわらぎました。
・この本を読んで、主人公の鯱彦が相手の話したことに対して、思ったことがかっこがきされている所と、探偵の24じが天然でおもしろいので、読んでいて思わずわらってしまう所がおもろしろかったです。
・鯱彦の気持ちが思いのままに表されていて、おもしろかった。
・ぼくも、24じのように、子どもに希望をあたえられ、信らいされるような大人になりたい。
・24じがつくるおやつがたべてみたいです。
・こんな探偵事務所があけば、きっと毎日いってると思う。
・鯱彦の大人の言葉へのつっこみがすごくおもしろかった。

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