かんぱい!シリーズ

けんかに かんぱい!

けんかに かんぱい!

立ち読み

宮川 ひろ 作/小泉 るみ子

3年生になって、クラス替えがありました。新しい先生は「けんかもいっぱいして、仲よくなろう」といいます。そこで和人は「けんかとめ係」を考えたのですが……。
けんかをして、言いたいことを言いあうことで、友だちがどんな風に考えたり感じたりしているかを知ることができるはず。なかなか、けんかができない今の子どもたちに、あたたかいエールをおくります!

  • 定価1,320円 (本体1,200円+税)
  • 初版:2012年4月1日
  • 判型:A5判/サイズ:21.5×15.3cm
  • 頁数:96頁
  • 小学1・2年~
  • ISBN:978-4-494-01958-8
  • NDC:913

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読者の声

宮川ひろさんは、自分が子どものころ、読んで好きだった方です。娘にも読ませたくて、一年生になって数冊プレゼントしました。楽しんでくれています。(女性)

推薦のことば

「けんかの正しいとめ方」とは!? 2012年5月28日
 3年生になり、新しいクラスで、和人は「けんかとめ係」になろうと考えます。強い子と弱い子の間で起こるいじめのような関係、女の子3人組の仲間はずれ、家の事情で自転車を買えず、みんなにウソつきと言われる友達……。そんなさまざまなけんかの場面に出会う和人は、「けんかはとめるものではないぞ」という担任の先生の言葉を胸に、真正面からけんかをとめるのではなく、それぞれの状況に合わせたとめ方を探っていきます。
 小学校で働いていると、子ども達のけんかは日常茶飯事。大人から見たらちょっとした問題でも、けんかしている当人たちにとっては大問題。それを分かっていながらも、つい「けんかしないで仲良くね」と言ってしまったり、気持ちをうまく言えない子の代弁をして、早く解決しようとしていることに、このお話を読んで気づかされました。子ども達が言いたいことを言えるまで待ってあげることや言えるような場をつくるなど、じっくり時間をかけて解決していくことも大事なのですね。この物語は、実際自分の気持ちをうまく言葉にできない子、気持ちとは違うことを言ってしまう子ども達に、勇気と安心を与えてくれるのではないでしょうか。
 この「かんぱい!」シリーズでは、いつも温かい眼差しでしっかりと子ども達の思いを受け止めてくれる真先生やおじいちゃんのような存在が登場します。そんな心強い大人の存在が、読者である子ども達を大いにはげましているように思います。
秋山 朋恵(あきやま ともえ/私立和光小学校図書室勤務)