遺跡から調べよう!

遺跡から調べよう! ③古墳時代

設楽博己 編著

日本各地のさまざまな古墳と、古墳時代の生活がわかる遺跡を紹介。
冒頭には基礎知識をまとめ、古墳はテーマごとに並べているので、調べたいことや学習内容に合わせて読むことができます。世界の王の墓も紹介します。
<もくじ>
はじめに 
■古墳の基礎知識
古墳の形いろいろ/古墳大きさランキング ベスト30/古墳はだれの墓?/棺と埋葬施設
/古墳のつくり方/副葬品と埴輪/渡来人の活躍/古墳の古さはどうやって決める? 
●さまざまな古墳と埋葬の形を見てみよう 
1 古墳のひろがりと変化 
古墳のはじまり:箸墓古墳(奈良県)、侍塚古墳(栃木県)など6古墳
巨大前方後円墳の時代:大仙陵古墳(大阪府)、稲荷山古墳(埼玉県)など7古墳
古墳のおわりと新しい時代:岩橋千塚古墳群(和歌山県)、武蔵府中熊野神社古墳(東京都)など5古墳
2 副葬品と埴輪で見る古墳
副葬品が重要な古墳:雪野山古墳(滋賀県)、綿貫観音山古墳(群馬県)など6古墳
埴輪が重要な古墳:宝塚1号墳(三重県)、岩戸山古墳(福岡県)など5古墳
3 装飾古墳とさまざまな埋葬の形 
装飾古墳:王塚古墳(福岡県)、清戸迫横穴墓群(福島県)など5古墳
さまざまな埋葬の形:大寺山洞穴(千葉県)、江別古墳群(北海道)など5古墳
●古墳時代の生活がわかる遺跡を見てみよう 
居館と集落:黒井峯遺跡と三ツ寺Ⅰ遺跡(ともに群馬県)
物づくりと米づくり:新池遺跡(大阪府)と御布呂遺跡(群馬県)
まつりの場:南郷大東遺跡(奈良県)と沖ノ島(福岡県)
■コラム 世界の王墓
ピラミッド(エジプト)/武寧王陵(韓国)/秦の始皇帝陵(中国)/サットン・フー(イギリス)/新徳1号墳(韓国)/シカン遺跡(ペルー)/古墳の特徴(日本)
おわりに/さくいん/参考文献

  • 全国学校図書館協議会選定
  • 定価4,950円 (本体4,500円+税10%)
  • 初版:2022年1月17日
  • 判型:A4変型判/サイズ:28×21.5cm
  • 頁数:128頁
  • 小学5・6年~
  • ISBN:978-4-494-01872-7
  • NDC:210

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内容説明

日本各地のさまざまな古墳と、古墳時代の生活がわかる遺跡を紹介。
冒頭には基礎知識をまとめ、古墳はテーマごとに並べているので、調べたいことや学習内容に合わせて読むことができます。世界の王の墓も紹介します。
<もくじ>
はじめに 
■古墳の基礎知識
古墳の形いろいろ/古墳大きさランキング ベスト30/古墳はだれの墓?/棺と埋葬施設
/古墳のつくり方/副葬品と埴輪/渡来人の活躍/古墳の古さはどうやって決める? 
●さまざまな古墳と埋葬の形を見てみよう 
1 古墳のひろがりと変化 
古墳のはじまり:箸墓古墳(奈良県)、侍塚古墳(栃木県)など6古墳
巨大前方後円墳の時代:大仙陵古墳(大阪府)、稲荷山古墳(埼玉県)など7古墳
古墳のおわりと新しい時代:岩橋千塚古墳群(和歌山県)、武蔵府中熊野神社古墳(東京都)など5古墳
2 副葬品と埴輪で見る古墳
副葬品が重要な古墳:雪野山古墳(滋賀県)、綿貫観音山古墳(群馬県)など6古墳
埴輪が重要な古墳:宝塚1号墳(三重県)、岩戸山古墳(福岡県)など5古墳
3 装飾古墳とさまざまな埋葬の形 
装飾古墳:王塚古墳(福岡県)、清戸迫横穴墓群(福島県)など5古墳
さまざまな埋葬の形:大寺山洞穴(千葉県)、江別古墳群(北海道)など5古墳
●古墳時代の生活がわかる遺跡を見てみよう 
居館と集落:黒井峯遺跡と三ツ寺Ⅰ遺跡(ともに群馬県)
物づくりと米づくり:新池遺跡(大阪府)と御布呂遺跡(群馬県)
まつりの場:南郷大東遺跡(奈良県)と沖ノ島(福岡県)
■コラム 世界の王墓
ピラミッド(エジプト)/武寧王陵(韓国)/秦の始皇帝陵(中国)/サットン・フー(イギリス)/新徳1号墳(韓国)/シカン遺跡(ペルー)/古墳の特徴(日本)
おわりに/さくいん/参考文献

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2022/1/24

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書評

前方後円墳とピラミッド 母のひろば694号(2022年 3月15日発行)
 世間は古墳ブームである。テレビでは古墳好きタレントが「古墳愛」を語り、博物館を訪れると前方後円墳や埴輪(はにわ)を模した古墳グッズが溢れている。しかしそれはほぼ世界最大級の墳墓である大仙陵(だいせんりょう)古墳(伝仁徳(でんにんとく)天皇陵古墳)が生み出したイメージである。意外なほど我々は他の古墳と古墳時代の人々について知らないのだ。
 本書には大仙陵古墳だけでなく、卑弥呼(ひみこ)の墓の可能性がある箸墓(はしはか)古墳、三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)が大量に発掘された黒塚古墳、そして赤や青で彩色された石室を備えた珍敷塚(めずらしづか)古墳など、見る者すべてを魅了する古墳が紹介されている。当時の生活遺跡も紹介されており、誰もが豊富なカラー写真とわかりやすいイラストでそれらにアプローチすることが可能なのである。
 さらに本書では、秦の始皇帝陵やイギリスのサットン・フー遺跡など、世界を代表する王墓もそれぞれの専門家によって紹介されており、私はピラミッドについて執筆した。ピラミッドもまた世間ではギザのクフ王の大ピラミッドによるイメージのみが先行しているが、「メイドゥムのくずれピラミッド」など大ピラミッドに至るまでのさまざまなピラミッドについて紹介させていただいた。
 本書には世間一般の「古墳」のイメージから入るのもよし、だが読めば古墳の多様な魅力に触れることができるだろう。本書が子どもたちにとって未知への扉になれば素敵だなと思う。
大城道則/駒澤大学教授

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