シェーラ姫の冒険 愛蔵版

シェーラ姫の冒険(下)
愛蔵版

村山早紀 著/佐竹美保

シェーラザード王国が石になった日から長い長い旅を経て、シェーラ姫たちは伝説の魔法の杖を手に入れる。だが同じ頃、遠い砂漠の果てで〈闇の魔神〉が呪いの雄叫びを上げた。仲間とともに、最後の旅、最後の戦いへ!

  • 厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財(2019年)
  • 定価1,980円 (本体1,800円+税10%)
  • 初版:2019年3月15日
  • 判型:A5判/サイズ:21.5×15.3cm
  • 頁数:367頁
  • 小学5・6年~
  • ISBN:978-4-494-01832-1
  • NDC:913

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仲間と力を合わせてさまざまな苦難を乗り越えていく、シェーラ姫とファリード、ハイル。七つの宝石が揃い、魔法の杖を手に入れるのだが、さらに大きな試練が襲いかかる……。生きること、愛すること。仲間を信じること。初版刊行から20年、多くの読者に支えられた村山早紀の原点が装いも新たに待望の復刊!子どもの頃に読んだ大人たちと、新しくこの物語に出会う子どもたちへ。世代を超えて読み継がれる胸躍る名作。

内容説明

シェーラザード王国が石になった日から長い長い旅を経て、シェーラ姫たちは伝説の魔法の杖を手に入れる。だが同じ頃、遠い砂漠の果てで〈闇の魔神〉が呪いの雄叫びを上げた。仲間とともに、最後の旅、最後の戦いへ!

読者の声

読者さま

登場人物たちが苦悩し、奮闘していく姿に感動(だるま 猫さん・レビュアー)

故郷を救うために旅を続けるちいさなシェーラ姫たち。
下巻では旅の仲間たちへの焦点も強く、彼らの心情を知るほどに好きになっていくと思います。
そして悪の魔法使いについても。
単純な勧善懲悪ものではなく、それぞれの登場人物たちが苦悩し、奮闘していく姿には感動。
だれもが主人公とも言えます。
ひとつひとつの出会いを大事にしてきたことで迎えられる結末は予想通りのものとも言えますが、そこに至る過程には涙なしには読めませんでした。
読者さま

魔法にかけられるのはいくつになってからでも、遅くない(レビュアー・女性)

個人的にはファンタジー小説は苦手で、子どもの頃から思い出してみても、ブームに乗って読んだハリー・ポッターくらいなものである。
そして十分に『いい大人』と言える年齢となって、今さら魔法や冒険に満ちあふれたファンタジー小説を読むことになるとは、夢にも思わなかった。つまり、期待もなくただ読んでみようか、と言うほんの軽い気持ちで読み始めたのである。
しかも、今回、私は上巻を読んでいない。主人公はシェーラと言うお姫様であり、何やら悪い魔法使いと戦うストーリーらしい、と言う前知識しかなく、よくある子ども向けのそれであろうと言うような気持ちで読み始めたら、あろうことか、一気に読み進めてしまうほど夢中になってしまったのだ。
幾多の困難も、その勇気と友情で立ち向かっていくシェーラ姫とその仲間の冒険は、時に切なく、時にコミカルで、『いい大人』であるはずの自分が、そう、まるで魔法をかけられて、遠い昔の少女だった頃に戻ったような、ときめきとわくわくに出会えたのだから、これはもう、村山先生の魔法にかけられてしまったとしか思えない。
本当に自分が子どもの頃に出会えていたらなあ、と思ったのだけれど、魔法にかけられるのはいくつになってからでも、遅くない。

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