ムジナ探偵局[新装版]

ムジナ探偵局8 学校の七不思議

富安陽子 作/おかべりか

双葉小学校で、つぎつぎとおこる「学校の七不思議」!事件現場にはかならず、白い花が残されていた。源太とムジナ探偵は、、みちびかれるように校舎うらの<死人塚>にたどりつく。すべての事件をつなぐ、双葉小の秘密が今、あかされる!!

  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 初版:2012年10月17日
  • 判型:四六判/サイズ:18.8×12.8cm
  • 頁数:224頁
  • 小学3・4年~
  • ISBN:978-4-494-01447-7
  • NDC:913

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内容説明

双葉小学校で、つぎつぎとおこる「学校の七不思議」!事件現場にはかならず、白い花が残されていた。源太とムジナ探偵は、、みちびかれるように校舎うらの<死人塚>にたどりつく。すべての事件をつなぐ、双葉小の秘密が今、あかされる!!

読者の声

読者さま

ムジナ探偵局シリーズ、いつも楽しく読んでいます。前作は4年前なので、今回の新刊はまるで、遠くに住んでいるなつかしい友人に4年ぶりでやっと!会えたような、うれしい気分で、早く読みたいけれど、全部読んでしまうのが惜しいような気持ちで読みました。次の新作も楽しみに待っています。

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推薦のことば

源太の成長に乾杯! 2012年10月29日
 子どもの頃、里山を遊び場にして、思う存分かけずり回った経験がある私は、自然の中におこる不思議な出来事を題材にしたこのおはなしが大好きです。なぜなら、ここに登場するキツネやタヌキはいつも身近にいて奇妙なことをひき起こしていたし、子どもが神かくしにあうような不思議な世界で、十八歳まで育ったからです。さて、読者としては、久しぶりに再会した源太と、ムジナ探偵でしたが、二人のやりとりにはあいかわらず漫才のようなかけ合いの面白さがあり、またまたなつかしい世界へと引き戻されます。今回は謎を解いていく上での伏線が周到に用意されていて、読み応えがあり、その上、主人公の源太がおしゃべりや立ち回りにおいても、シリーズの中で成長していく様子がみられ、嬉しくなりました。
 源太が通う双葉小学校の第一回卒業生として登場する宮本先生が、学校での七不思議がおきていく上でのキーパーソンとなっていますが、いろんなことに気が付くのがおそく、読者をやきもきさせます。そして最後の最後まで、誰のしわざか明かされないあたりが、この本の魅力になっています。このシリーズは、本離れが進む四年生ぐらいの子どもたちに絶大な信頼を勝ち得ていて、自信を持っておすすめできる秀作です。
 そして、こわいおはなしが大好きなこの年代の子どもたちは「学校の七不思議」というサブタイトルにも、すぐとびついてくれることでしょう。
越高 一夫 (こしたか かずお/児童書専門店「ちいさいおうち書店」店主、JPIC読書アドバイザー)