絵本・こどものひろば

むねがちくちく

在庫品切・重版未定

長谷川集平 作・絵

わたしはリリちゃんと日ようびに遊ぶやくそくをしました。40ぷんまちました。リリちゃんはきません。どうしたのかなあ。なにかあったのかしら。家に帰って、リリちゃんの携帯電話に電話をしました。「リリちゃん、いまどこ?」「すいぞくかんのまえだよ」「ええ!どうぶつえんじゃないの?」「なにいってるのよ」リリちゃんは電話をきってしまいました。わたしのせい?なみだがでて、とまりませんでした。むねがちくちくいたみました――。
すれちがって、また仲直りして、泣いて笑って生きていく子どもたちを描く。

  • 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
  • 初版:2015年11月20日
  • 判型:B5判/サイズ:26.6×19.1cm
  • 頁数:32頁
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-00774-5
  • NDC:913

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内容説明

わたしはリリちゃんと日ようびに遊ぶやくそくをしました。40ぷんまちました。リリちゃんはきません。どうしたのかなあ。なにかあったのかしら。家に帰って、リリちゃんの携帯電話に電話をしました。「リリちゃん、いまどこ?」「すいぞくかんのまえだよ」「ええ!どうぶつえんじゃないの?」「なにいってるのよ」リリちゃんは電話をきってしまいました。わたしのせい?なみだがでて、とまりませんでした。むねがちくちくいたみました――。
すれちがって、また仲直りして、泣いて笑って生きていく子どもたちを描く。

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 胸がちくちく、ずきずき、もやもや……でも自分は悪くないんだとも言いたくなる。だれかや何かのせいにして、ふてくされて言い訳ばっかりしてる自分がまた嫌になって……おとなになっても変わらない気がします。年中、むねがちくちくちくちくしています。
 そんな、いわばムネチクのベテランのぼくが、ムネチク初心者の子どもに言えるとしたら、この絵本のタカおじさんのように「それは失敗だったね。あした、その子に謝ればいいよ。電話やメールじゃなくて、会って目を見て話すべきだね」てことかな。
 実は『むねがちくちく』の最初のテキストには、そう言われた主人公がリリちゃんと向かい合う場面がありませんでした。描かなくてもわかるだろうと思っていたんです。そのシーンをこそ描くべきだと編集の橋口英二郎さんに言われました。咄嗟に「そうしましょう!」とぼくは答えていました。それを言うために会いに来てくれた橋口さんのムネチクとぼくのムネチクが共鳴したんです。そうして描いた和解のシーン、素敵でしょ?
長谷川 集平(はせがわ しゅうへい/絵本作家)

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