ママがおねつのはなし
内容説明
きなちゃんは小さな女の子です。ときどきおなかがこしょこしょして、いーいこと! を思いつきます。今日はママがおねつで気になるきなちゃん。プリンとストローを持ってきて……一体、何を思いついたんでしょう!? 知りたがり屋さん、やりたがり屋さんの子どもたちを応援する絵本です。
関連情報
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2022/6/29
〈千葉〉こがようこさんのミニ講演・サイン会と原画展が開催されます。
絵本作家こがようこさんのミニ講演会と原画・パネル展が松戸市のギャラリーカフェ・ベラにて開催されます。パネル展として『ママがおねつのはなし』が展示される予定です。お近くの方はぜひお出かけください。【日 ...
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推薦のことば
- 「やだやだ」は 生きる力のもと(母のひろば615号) 2015年8月15日
- 私は、「こしょこしょきなちゃん」シリーズの第一作、『ママがおねつのはなし』を読んで、「いいね、いいねえ」と、いっぺんできなちゃんの大ファンになりました。そして、ちょっとさびしい気持ちになりました。どうしてかというと、今、日本にきなちゃんのように、伸び伸びと自分の気持ちを表現して、しかも思ったことや考えたことを実行できる子どもが少なくなってきていると感じているからです。
大人が、早くいい子に育てようとして、「それはダメ」「こうしなさい」「ああしなさい」と指示をしすぎて、大人の顔色を見て行動する子どもが増えています。大人の指示が、幼児期にしかない自由な発想の芽を摘んでしまうからです。
きなちゃんは、自由にありのままの自分の気持ちを表現し、「やだやだ」もたくさん言います。「やだ」が言えるのは、自分の気持ち(自我)が育っている証拠です。だから、病気のママがどうしたら元気が出るか自分で考えて工夫しました。なんて、温かくて力強い心でしょう。
この本は、我が子を、これから日本に必要な考える力、学ぶ意欲、生きる意欲を持った人に育てたいお父さんお母さんの、お子さんを見るまなざしに余裕を持たせてくれることでしょう。そして、困った子と見られて抑え込まれそうな、天才クラスの大事な知りたがり屋さんの子どもを応援してくれる本になると思います。 - 井桁容子(いげた ようこ/東京家政大学ナースリールーム主任)