おいしいともだち

ばななくんがね‥

ばななくんがね‥

立ち読み

とよた かずひこ さく・え

ばななくんたちは三人でくっついたまま、おさんぽへ。ところが、よろよろ、もたもた……歩きにくいので、ぽき〜んとはなれたら、どてっと二人が頭をぶつけてしまいました。でも、「しんぱいごむよう!」と、二人のばななの皮をむいてあげる、ばななくん。あれ、ばななくんも自分の皮をむくのを手伝ってほしいみたい…。読者が参加できる絵本です。さいごはみなさん、そろってめしあがれ。
「おいしいともだち」シリーズ11作目。

  • 定価935円 (本体850円+税10%)
  • 初版:2016年8月25日
  • 判型:B5変型判/サイズ:18.7×21cm
  • 頁数:24頁
  • 2歳~
  • ISBN:978-4-494-00377-8
  • NDC:596

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書評

待ってたよ、ばななくん(母のひろば628号) 2016年9月28日
 そろそろやってくるころだと思っていました。「おいしいともだち」のお仲間にあの子が入らないはずがない! 柔らかくて甘い口あたりで離乳食に大人気、疲れた時のパワー回復お助けマン、おなかにも優しい栄養満点のくだもの、ばななくんがいよいよ登場です。このシリーズの題名の『〇〇くんがね‥』という何ともいえない善意にあふれた言い回しが大好きです。ちょっとした秘密の匂いも感じて、ページをめくる手も早くなります。
 さて、おさんぽに出かけたばななくんたち、よろよろふらふらうまく歩けません。それもそのはず、頭でつながっているんですから仕方ないですね。ひとりずつ歩くことにしたのですが、その解決方法が愉快なのです。小さい子たちに読んであげたら、ぽきっと折れてどてっとひっくり返るところで大笑い、お約束の「しんぱいごむよう!」がきたら、まねをして手をあげてくれました。今回は困っているばななくんが読者に語りかける場面があるのですが、みんなとても親切にこたえていました。子どもたちって絵本の中にスーッと入れる不思議な遊び心を持っているんですね。最後、きれいに並んだ3本のばななの場面で、私の声は世界一愛にあふれた声になりました。「みなさん そろって めしあがれ」「さ、どうぞ」
 とよたさんの描く世界は、ばななのように、もくんとあたたかい……今ここにある小さな幸せに気づかせてくれるのです。
佐藤あけみ/JPIC読書アドバイザー

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