2014.03.24

『あんちゃん』が日本絵本賞に選ばれました!

日本絵本賞は、最近1年間に出版された絵本の中で、特に優れた絵本に贈られる賞です。全国学校図書館協議会と毎日新聞社の共催で、最優秀作品には日本絵本賞大賞、優れた作品に日本絵本賞、その日本絵本賞翻訳賞、日本絵本賞読者賞があります。
第19回目となる今年、『あんちゃん』が日本絵本賞を受賞しました。
あんちゃんは、力持ちでソフトボールチームでも4番バッター。あんちゃんが、視力が弱くなる病気であることがわかり、そんな中で迎えたソフトボールの試合の様子を描いた絵本です。あんちゃんを、仲のよい弟の目線から語っていく本作。弟のあんちゃんへの尊敬や、気づかい、優しさを感じる人間味あふれるお話です。
人が過酷な運命に出会ったとき、それを受け入れるのは難しいことですが、あんちゃんは、目の前にある毎日を、たんたんと、笑顔で生きていきます。その強さが、読む者の心を打ちます。本作は、作者・高部晴市氏が25年間少年ソフトボールチームのコーチとして関わった、ある子どものことを描いた、実際にあった話をもとにしています。

他の受賞作はこちらの全国学校図書館協議会のページをご覧ください。