2024.08.08

くずかごからはじまる、スリル満点のストーリー! 『くずかごおばけ』

「せなけいこおばけえほん」シリーズは今年で刊行から50年!
シリーズの中でも人気の高い『くずかごおばけ』をご紹介します。


あるところに女の子がいました。女の子は魚がだいきらい。
ご飯にでたお魚も、食べたくないので、はしでつまんで、
 「こんなもの、くずかごへ すてちゃうわ。」
ポイ!

こわれたり、古くなったものも
 「あたらしいのを 買ってもらうから いいわ」
ポイ!

気に入らないと、なんでもくずかごへ捨ててしまいます。



けれど、ある時くずかごから大きな黒い手があらわれ、くずかごの中へ女の子をつれていってしまいます。
くずかごの中では、女の子がすてた物たちがおばけになっていました。

「すてたのは、だれだ!」「すてたのは、だれだ!」
すてられた物たちにおいかけられて、女の子がにげた先にまっていたのは……!?




くずかごからはじまる、スリル満点のストーリーです。
教訓的な題材ながら、せなけいこさんのほのぼのとした魅力のあるはり絵で描くおばけは愛嬌たっぷり。
「ねずみの穴からぬけだす」といったユーモラスな展開もあり「ちょっぴりこわいけれど、楽しい」といった感想を多くいただくロングセラー絵本です。
物を大事にすることの大切さが、自然に子どもたちに伝わります。

28ページ/3歳から(せなけいこ 作)
https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494004034
くずかごおばけ

せなけいこ おばけえほん

くずかごおばけ

せなけいこ

いやなものは、なんでもすててしまう女の子。ところが、そのくずかごの中から手が出て……。

  • 3歳~
  • 1975年8月10日初版
  • 定価1,210円 (本体1,100円+税10%)
  • 立ち読み