8月下旬、童心社による紙芝居講座、「紙芝居アカデミー2022　夏期講座」が行われました。
3年ぶりとなる今回は、初のオンラインとリアルの同時開催！ 北海道から沖縄まで、160名を超えるみなさまに全国からご参加いただきました。

1日目は2つの講義を行いました。

日下部茂子先生
最初の時間は、童心社の元編集者である日下部茂子先生を講師に、実演も交えながら紙芝居について学びました。
絵本と紙芝居の違いや、まついのりこ先生との紙芝居制作時の貴重なエピソードも紹介されました。

佐々木由美子先生
続いて、東京未来大学こども心理学部教授の佐々木由美子先生による講義です。
日本で生まれた紙芝居が、歴史的にどのように保育とかかわってきたのかをたどりつつ、「生きた声」で演じられる紙芝居が、今の子どもたちにとっても非常に重要な役割を果たすことをお話しくださいました。

2日目は、いよいよ実演です。

「みんなで演じてみよう！」実演を披露くださった受講生と童心社編集部・橋口
ご希望をいただいた中から5名の方に、紙芝居を演じていただきました。
おひとりずつの実演のあとには、童心社編集部の橋口が演じ手の方とお話ししつつアドバイスをおくりました。

長野ヒデ子先生
そして今回の講座の最後、記念講演をしてくださったのは、絵本・紙芝居作家の長野ヒデ子先生。
絵本と紙芝居では創作のありかたが大きく異なること、紙芝居では「声」をとても大切にしていることなど、作家としての思いを語りました。
『ころころ じゃっぽーん』『おすわりやす いすどっせ』など、わらべうたをもとにした紙芝居も多数演じてくださいました。

2日間の講座にご参加くださった皆様から、さまざまなご感想をいただきました。

★保育士でふだんから紙芝居にはふれていますが、研修を受けて紙芝居に対する意識が変わりました。
これからはちゃんと舞台も使用して、作品の世界を大切に演じたいと思いました。
貴重な体験をありがとうございました。

★紙芝居を演じるタイミングについて考えることができ、もっと保育の中であつかっていき、子どもたちが園の中でお話にたくさんふれられるようにしたいと思いました。

★たった２日間でしたが内容の濃い時間を過ごすことができました。
具体的に紙芝居を演じる時の注意などを教えていただけたこと、作り手の作家さんのお話を直接お聞きできたことも、とても貴重な時間となりました。
ほかの方のお話もぜひお聞きしたいです。来年もぜひ参加させていただきたいです。


「紙芝居について学びたい」
「紙芝居をもっとすてきに演じたい」

ご参加いただいたみなさんの熱意にふれられたことは、私たち童心社のスタッフにとってもかけがえうのない経験となりました。
今回講座にご参加いただいたみなさまとは、これからも紙芝居をともに楽しんでいく仲間として、つながっていくことができればと思います。

今後も童心社は、紙芝居の魅力を多くの方に知っていただくべく活動を続けていきます。ぜひご注目ください。