2021.11.05

<新刊図書>新シリーズ「願いがかなう自動はんばいき」『ジャンケン必勝てぶくろ』

今月から刊行する新シリーズ「願いがかなう自動はんばいき」第1巻の『ジャンケン必勝てぶくろ』をご紹介します。


 ぱっぱらぺー ぴーひょろろ 
 とたつく とんからりん……♪

へんてこな音楽とともに、
どこからともなくやってくるロケット型の自動はんばいき。
「ヘイ、ラッシャイ。
 アナタノ願イハ、ナンデスカ。
 願イヲカナエル ろけっとノ オ店
 タダイマ開店ダヨ~」

「ジャンケンに勝ちたい」「動物のきもちを知りたい」…この自動はんばいきでは、願いがかなう、ふしぎなグッズが手に入ります。あったらいいなと思うグッズがもりだくさん。笑いあり、涙ありの読み切り短編童話です。


第1巻『ジャンケン必勝てぶくろ』では、以下の3話を収録。

「ジャンケン必勝てぶくろ ~白雪姫はわたさない」
「社長さんセット ~プロレスかぶしき会社」
「アニマルキャップ ~あの日にかえりたい」




それぞれのお話で、願いがかなう自動はんばいきに出会った子どもたちが、ふしぎな力を持ったグッズを手に入れたことからお話が展開していきます。

第1話は、ジャンケンが弱くて、いつも負けてばかりの小学生、クルミが主人公。
つけると必ずジャンケンに勝てる「ジャンケン必勝てぶくろ」が登場します。
クルミのクラスは、発表会で白雪姫の劇をすることになりました。
白雪姫の役を演じたいのは、クルミを含めた8人のクラスメートたちです。
クラスメートたちの真剣な様子に、自分だけ手ぶくろの力をかりて勝ちたいか、クルミは自問しますが……。




ふしぎなグッズに心おどり、予想をこえるストーリー展開にひきこまれます。
絵が多くて読みやすく、普段本をあまり読まない子どもたちにもおすすめのシリーズです。





文章は、星新一ショートショートコンテスト出身の童話作家、山口タオさん。
絵は「怪談レストラン」シリーズなどでおなじみの、たかいよしかずさんです。

ぜひ手にとってお楽しみください。
2022年3月には、第2巻『算数すきすきメガネ』も刊行予定です。

151ページ/小学校中学年から
(山口タオ・作 たかいよしかず・絵)
ジャンケン必勝てぶくろ

願いがかなう自動はんばいき

ジャンケン必勝てぶくろ

山口タオ 作/たかいよしかず

どこからともなくやってくるロケット型の自動はんばいき。商品は子どもの願いをかなえるふしぎなグッズ。使い方は、あなたしだい……各話読みきりで3話収録。
ジャンケンで負けてばかりのクルミ。発表会でお姫さまの役をやりたくて……(「ジャンケン必勝てぶくろ」)。
プロレス好きのヤスシ。プロレスかぶしき会社をつくって、さびれた商店街をもりあげる!?(「社長さんセット」)。
動物の気持ちがわかるようになったナオ。飼い猫のアシモフにつれられていった先で、あるお願いをされる(「アニマルキャップ」)。

  • 小学3・4年~
  • 2021年11月1日初版
  • 定価1,100円 (本体1,000円+税10%)
  • 立ち読み