2021.04.06

〈栃木〉『ぼくたちの緑の星』が 第37回 うつのみやこども賞受賞!

名前ではなく番号で呼ばれる灰色の世界を舞台に、大切なものを守るために何ができるかを問う、
小手鞠るいさん初の少年少女向けSF小説『ぼくたちの緑の星』が
第37回(令和2年度)うつのみやこども賞を受賞しました。おめでとうございます!

本賞は、子どもによる児童文学作品評価への道を切り拓くことを目的とし、
宇都宮市立中央図書館と宇都宮子どもの本連絡会が協力し、昭和59年から実施している児童文学賞です。

市内5・6年生の選定委員の子どもたちが実際に読み、自身たちで協議して、
年間で一番人気の高かった本に贈られる賞であることが大きな特長です。



選定委員の皆さんの感想:

●空良たちがいた星は地球の昔の姿か、未来の姿か。また、「全体目標」のために心をうばっていくことは必要なのか、と
 自分たちのことも考えさせてくれる。やっぱり戦争はこわい。

●次々と禁止されて、色をなくしていく生活。平和な緑の星「地球」であるためにしっかり考えなきゃと思った。

●戦後75年という節目だから戦争にもっと目を向けてほしいと思った。



詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.lib-utsunomiya.jp/viewer/info.html?id=118
ぼくたちの緑の星

単行本図書

ぼくたちの緑の星

小手鞠るい 作/片山若子

ぼくたちは、名前を失いかけていた。大切にしていたものや、大好きなものや、家族や友だちを失いかけていた。一つの大きな「ゼンタイ・モクヒョウ」に向かって「ジュウゾク」させられていた。なぜ、こんなことが起こっているのか、わからなかった。なんのために生きているのか、わからないまま生きていた。名前ではなく番号で呼ばれる灰色の世界を舞台に、大切なものを守るために何ができるかを問う少年少女向けSF小説。

  • 小学5・6年~
  • 2020年5月19日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み