はじめまして
内容説明
イモムシとオタマジャクシは友だちになりたいのにはずかしくてモジモジしています。
でもおたがいに勇気をだして「はじめまして」といったら友だちになれた!!
人気絵本作家コンビが心を込めて贈る心温まる紙しばい。新学期になど、お友だちが欲しいときにぴったりの一作!!
推薦のことば
- 心を通いあわせるロマン 2011年8月29日
- 脚本は、内田麟太郎さん。すると「あっ、だじゃれの作品?」と言われたりもします。でもこの作品は違います。イモムシとカエルの出合いからはじまりますが、お互いの存在がとても気になり声もかけられない。もじもじとしているところへ、ドジョウのおじいさんがやってきます。「ともだちになりたかったら、なんていうんだい?」「はじめましてだよ」。ドジョウのアドバイスにふたりはおもわずにっこり。その後は楽しい会話や歌ですてきなひとときを過ごしていきます。
しかしこの作品は自然界の生き物の成長によって思わぬ方向へと発展していきます。「はじめまして」のあいさつではじまったふたり。イモムシは美しいアゲハチョウに。オタマジャクシはカエルに。あらためて出合ったふたりは今度は何のためらいもなく、「はじめまして。ぼくはカエルです」「はじめまして。私はアゲハチョウです」。きれいなみどりいろのカエルときれいなドレスがぴったりのアゲハチョウは、互いに気をひかれ「はじめまして」のあいさつ。聞いている観客の中には「はじめましてじゃないよね。前にあっているよね」の声。
優しく流れる文章には村上康成さんの絵がぴったり。心を通いあわせるロマンの紙芝居です。 - 橋村孝子(はしむら たかこ/みやがわ書店店長・ピッポの会会員)