好評紙芝居

ふしぎなはな

在庫品切・重版未定

藤田勝治 脚本・絵

むかしむかし、ジャワの国にとてもがんこな王さまがいました。

  • 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
  • 初版:2009年7月1日
  • 判型:B4判/サイズ:26.5×38.2cm
  • 頁数:12場面
  • 4・5歳~
  • ISBN:978-4-494-09069-3

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内容説明

むかしむかし、ジャワの国にとてもがんこな王さまがいました。

推薦のことば

人生へのメッセージを感じる物語
ジャワの昔話です。もともと豊かな国のやさしかった王は、国の繁栄と共にごうまんになってしまい、大臣たちが偉いお坊さま(キアイ)に相談します。キアイの力で、王は意のままにならないことがあると気づかされ、自らの弱さを反省し救いを求めます。キアイから示された苦難に立ちむかい、たどりついた花の下で、王はふたたび民のための王になることを誓います。
読み語りの会で、五歳の男の子がリクエストしてくれました。物語がすすむと、だんだん隣にいるお母さんとくっついていきます。「おしまい」のひと言で、二人が「ほぅ」とひと息つくのがわかりました。起承転結のはっきりした物語の展開と、その世界を表す絵、まさしく舞台から芝居が広がっていき共感が生まれていく中で、演じることの喜びを感じられます。
夜、ほんのいっときしか咲かない神秘の花(月下美人)を持ち帰るため、王は苦難のなかで、王として身につけていた衣をはぎ取り、いつしか一人の人間として歩きつづけることとなります。絶望の淵で出会う女神から”あなたのこころ”だと花を託されます。とうとう王は、真実にたどりつくのです。聞く耳を持つ素直な心と、ここに至るまでの努力、人生における大切なメッセージを、この紙芝居から受け取ります。演じすぎることなく”作品の心”を伝えられるように心がけたいと思います。
嘉戸秀美(かど ひでみ/みやがわ書店スタッフ・ピッポの会会員)