宮沢賢治童話名作集

セロひきのゴーシュ

在庫品切・重版未定

堀尾青史 脚本/池田仙三郎

ゴーシュはセロの音があわないと楽長にいわれ、一人水車小屋に帰って練習することにしました。すると、毎晩動物があらわれて…。

  • 第5回五山賞 作家賞・画家賞
  • 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
  • 初版:1966年3月1日
  • 判型:B4判/サイズ:26.5×38.2cm
  • 頁数:16場面
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-07677-2
  • NDC:913

感想を書く

内容説明

ゴーシュはセロの音があわないと楽長にいわれ、一人水車小屋に帰って練習することにしました。すると、毎晩動物があらわれて…。

読者の声

読者さま

「セロひきのゴーシュ」の感想(なにわのゴリちゃんさん・52歳・男性)

楽団でセロを弾くゴーシュは、腕が悪くて第六交響楽(ベートーベンの田園)の練習中、いつも指揮者に注意されます。そんな彼の家に、毎晩動物が来ては、注文やお願いをします。猫やカッコウの時には、腹立ちまぎれにむきになって、夢中でセロを弾きます。それが、子だぬきやネズミの親子が来た時には、腕の悪さを自覚したり、優しい音を奏で驚きます。その甲斐あって、音楽会でゴーシュは間違わず演奏し、アンコールに印度の虎狩り(架空)を弾くまでになりました。家に帰った彼は、自分の家にやってきた動物たちへの感謝の声をあげます。下手で自信をなくしていた自分が、動物とともに毎晩稽古をしたことで、自信をつけたことへの感謝でした。この作品を読むたびに、何事もコツコツと努力をすれば、必ず報われることを教えらます。堀尾さんの脚本が優れており、原作のエキスを抽出して16枚の紙芝居に仕上げられ、魅力ある作品となっています。

もっと見る