貝の火
内容説明
うさぎのホモイはひばりの子を助けて、鳥の王様から〈貝の火〉という美しい玉をもらいます。きつねにそそのかされたホモイは…。
読者の声
-
「貝の火」の感想(なにわのゴリちゃんさん・52歳・男性)
-
宮沢賢治原作の紙芝居です。 子うさぎのホモイが、川でおぼれている雲雀の子を助けたお礼に、貝の火という宝珠を鳥の王様からもらいます。 貝の火は、優しさや正直さを示す宝珠で、一生持ち続けることが大変難しい宝物です。ホモイはみんなから尊敬をされますが、キツネだけは悪知恵をつかいホモイを誘惑します。 ホモイは、キツネの言葉に騙されモグラや鳥たちを苦しい目にあわせ、お父さんやお母さんに怒られます。 貝の火はすぐに壊れることもなく光り続けましたが、うぬぼれたホモイを嘆くように貝の火は砕けます。 脚本の堀尾青史さんが解説で「ただの無垢ではだめなのであって、世の悪も知り、それを克服して進むところに本当の善があるのだという教え、それがこの作品の主題です。」と書かれていますが、原作を生かしつつ、その真意を16枚の紙芝居のまとめられている優れた作品だと思います。
もっと見る