絵本・こどものひろば

オオカミグーのなつかしいひみつ

オオカミグーのなつかしいひみつ

立ち読み

重版未定

きむらゆういち 作/みやにしたつや

群れのボスになることを夢見るオオカミグーは、ついにボスと対決します。はじめは勝っていたグーでしたが、ボスの頭突きにやられてしまいます。子分も失い、いやになった時、一匹のイタチになつかしさをおぼえます。

  • 定価1,430円 (本体1,300円+税)
  • 初版:2010年11月30日
  • 判型:B5判/サイズ:26.6×19.1cm
  • 頁数:32頁
  • 4・5歳~
  • ISBN:978-4-494-02552-7
  • NDC:913

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推薦のことば

弱さこそが優しさとなって
うちの息子の小学校には弟子入り体験という授業があって、お花屋さんに手伝いにいくという。「お店で働く姿を見にいきたい」と言ったら、「ぜったい来ちゃダメ」と断られた。低学年の時はボクが行くとよろこんでくれたのに、小六になった今は恥ずかしいというのだ。いつの頃から、親が見にくるのを「嬉しい」から「恥ずかしい」に変わるのだろう。前作の『オオカミグーのはずかしいひみつ』も、そんな子どもの心がヒントで生まれた。

この本は、全国各地の講演でかならず読みきかせをしているのだが、読む時間がたった七分なのに、たくさんの方が泣いてくれる。韓国講演の時も通訳の方が読んでくれたが、そのときも、多くの韓国の方がたが涙してくれた。子を思うイタチの親心に、最後に気がつく子どものオオカミの話だが、子どもだけでなく読みきかせしている親の方も泣いてしまうらしい。今回の『オオカミグーのなつかしいひみつ』は、その続編である。

ボスに挑戦するくらい強いオオカミのグーには、ひとつ秘密がある。

それは、そんなに強くてもなぜかイタチには弱いということである。

だれでも、心の中に一つぐらい、ひみつの弱さをもっている。その弱さこそが優しさとなって、きっと成長していくのだと思う。

そんなグーのこれからをどうぞお楽しみに!
木村祐一(きむら ゆういち/絵本作家)