絵本・こどものひろば

もしかするといるかもね

いとうひろし

「あーあ ふってきちゃった」
「もっと はやく かえれば よかったね」

きゅうにあめがふってきて、ダイちゃんとドンちゃんはあわててかえります。するとそのとき……ピカッ! ガラガラ ガッシャーン! おおきなかみなりがおちてきました。ダイちゃんは、いそいでおへそをかくします。
「ダイちゃん かみなりさんなんて しんじてるんだ」
「しんじてるわけじゃないけど……」

ダイちゃんとドンちゃんの会話は、思わぬ方向に展開して……
ふたりがくりひろげるテンポよい会話に、きっとあなたもひきこまれる!

《めにみえてるものだけが、このせかいじゃやない》
《いままでみえていたけしきが、なんだかちがってくる》

目に見えないものを想像する楽しさを描いた、いとうひろし最新作!

  • 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
  • 初版:2025年11月6日
  • 判型:B5判/サイズ:19.1×26.6cm
  • 頁数:32頁
  • 小学1・2年~
  • ISBN:978-4-494-02344-8
  • NDC:913

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内容説明

「あーあ ふってきちゃった」
「もっと はやく かえれば よかったね」

きゅうにあめがふってきて、ダイちゃんとドンちゃんはあわててかえります。するとそのとき……ピカッ! ガラガラ ガッシャーン! おおきなかみなりがおちてきました。ダイちゃんは、いそいでおへそをかくします。
「ダイちゃん かみなりさんなんて しんじてるんだ」
「しんじてるわけじゃないけど……」

ダイちゃんとドンちゃんの会話は、思わぬ方向に展開して……
ふたりがくりひろげるテンポよい会話に、きっとあなたもひきこまれる!

《めにみえてるものだけが、このせかいじゃやない》
《いままでみえていたけしきが、なんだかちがってくる》

目に見えないものを想像する楽しさを描いた、いとうひろし最新作!

書評

心の視野を広げてみれば 母のひろば739号 2025年12月15日発行
「幽霊とか妖怪って、見たことありますか?」と聞かれたら迷わず「いいえ」と答えます。でも「いると思いますか?」と聞かれるといつも困ってしまいます。見たことがなくても存在するものはたくさんありますから。
昼間の空の星のように、大地を満たす大気のように。もしかすると、幽霊や妖怪やかみなりさんだって……。いとうひろしさんの新刊絵本を読んで、ああそうか、と思いました。「もしかするといるかもね」――これが、答えなんだな、と。
 いないとは言い切れない、でも信じているというのとも違う……そんな時、白黒をつけようとするのではなく虚実の境界を少し曖昧にして「もしかすると……」と、心の視野を広げてみる。そうすれば、目の前の景色が違って見えるという感覚にうなずかされました。
 この世界のどこにも友だちなんていないと思うのではなく、もしかするとどこかにいるかもしれないと思うこと。目に見えている物だけがこの世界の全てではなく、もしかするとまだ見つかっていない何かが、あちこちに隠れているかもしれないと思うこと。その方がずっと楽しい! というのがダイちゃんとドンちゃんの辿り着いた答えです。
 これからは、「幽霊や妖怪っていると思いますか?」とたずねられたら私も答えることにします。「もしかするといるかもね」って。
富安陽子/児童文学作家

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