単行本図書

改訂版 子どものための防災BOOK
72時間生きぬくための101の方法

夏緑 著/たかおかゆみこ

災害が起こったらどうする? 地震や豪雨などの災害から身を守るための101の方法を、時間軸にそって紹介します。子どもにもわかりやすい説明に加えて、自分で考えたい読者のための科学的解説もプラス。災害が起こってからだけではなく、その前にできること、また雷や熱中症、水難事故や駅での事故についても紹介しています。
ロングセラーを、近年の災害の知見を取り入れて、章立ても改めた、全面改訂版。判型やデザイン、写真も一新し、解説図版もプラスして、読みやすく、情報も充実した、必携の一冊です。

  • 定価5,940円 (本体5,400円+税10%)
  • 初版:2024年9月20日
  • 判型:A4判
  • 頁数:136頁
  • 小学5・6年~
  • ISBN:978-4-494-01891-8

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内容説明

災害が起こったらどうする? 地震や豪雨などの災害から身を守るための101の方法を、時間軸にそって紹介します。子どもにもわかりやすい説明に加えて、自分で考えたい読者のための科学的解説もプラス。災害が起こってからだけではなく、その前にできること、また雷や熱中症、水難事故や駅での事故についても紹介しています。
ロングセラーを、近年の災害の知見を取り入れて、章立ても改めた、全面改訂版。判型やデザイン、写真も一新し、解説図版もプラスして、読みやすく、情報も充実した、必携の一冊です。

書評

災害列島・日本を生きる知恵 ――改訂版でかわったところ、かわらない思い 母のひろば724号 2024年9月15日発行
 本書は、二〇一二年に出版した『子どものための防災BOOK ー72時間生きぬくための101の方法ー』の、全面改訂版です。
 旧版は、前の年におこった東日本大震災に傷つき、おびえる子どもたちと、命がけで子どもたちを守りぬかなければならない大人たちへ向けて、少しでも早く、くわしい防災の情報をとどけ、安心してもらいたいとの思いから、作りあげた本でした。
 それから十二年、熊本地震や能登半島地震、そして豪雨災害など、あらたにさまざまな災害がおこり、防災の方法もかわってきました。
 たとえば、四月のはじめに、園や学校からくばられる「(災害時)引き渡しカード」は、東日本大震災で保護者でない人に引き渡され、被災してしまった子どもがいた反省から広まりました。
 また、新型コロナなどの感染症をふせいだり、本当に必要な人が避難所を使用できるよう、災害のときにも避難所ではなく自宅で避難生活をおくる「在宅避難」がすすめられるようになりました。そこで、家に食料を備蓄するローリングストックなど、家庭で準備するべきこともふえました。
 ハザードマップやキキクルなどの防災情報が整備され、それらをこまめにチェックすることも重要になりました。今回の改訂版では、そうした防災対策を、最新のものに改めて紹介しています。
 本全体のくみたても大きくかえました。災害ごとに章を分け、「豪雨・台風」の章を新設し、子どもの命を守るための救命方法は、ひとつの章にまとめました。さらに旧版で子どもに大人気だった、裏表紙の多機能測定器も、カラフルに、使いやすくなりました。
 このように旧版からガラッとかわった改訂版ですが、ただひとつ、一〇一番目の項目だけは、かわっていません。
「きみたちには今、……防災の知恵がある。だからきっと、災害を乗りこえるだろう!」
 今年のお正月、能登半島を震度七の大地震がおそいました。八月には宮崎県で震度六弱の大地震がおこり、南海トラフ地震を警戒する中、台風七号と、つづいて十号が猛威をふるいました。おそろしい自然災害から大切な命を守るために、逆にむやみにこわがらないために。家族みんなで本書を読んで、防災について話しあい、不安を安心へとかえてください。
夏 緑/作家

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