復刊傑作絵本 ことばと詩のえほん

かぜにもらったゆめ

かぜにもらったゆめ

立ち読み

佐藤 さとる 詩/村上 勉

春の大嵐の夜、「トントントトトン トントトン」。外から聞こえてくる音で、男の子は寝付けません。いたち? ついらくしたロケット? やまどりの巣がとんできたのかな? 目をつむると、どんどん空想の世界が広がっていき……。
圧倒的な自然の存在や人間の孤独が描かれた味わい深い作品で、子どもにも大人にも楽しめます。佐藤さとると村上勉の名コンビが作りだす詩の絵本。

  • 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
  • 初版:2017年12月7日
  • 判型:A4変型判/サイズ:19.6×21.2cm
  • 頁数:28頁
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-01560-3
  • NDC:911

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書評

「短くするのは 大変だよ!」(「母のひろば」646号)  2018年3月15日
 佐藤さんとコンビを組んで本作りをはじめたのは、私が19歳の時でした。「コロボックル物語シリーズ」『おばあさんのひこうき』『おおきなきがほしい』など、コンビの仕事が10年過ぎても、私の仕事はいつも挿絵ばかり。
 佐藤さんの書かれるファンタジーには、どうしてもリアリズムに徹した挿絵を要求されるのですか、30歳を過ぎた私は、佐藤流ファンタジーからはみ出した遊び、絵本がやりたくなったのでした。『おばあさんのひこうき』も『おおきなきがほしい』も、絵本のようで、絵本でない。原稿枚数は、5、60枚は越え、これでは絵本になりません。
  その頃から佐藤さんに絵本の原稿を依頼していたのですが、書きはじめると、完璧主義の佐藤さん、4、5枚では物足りないようで、いつも、7、80枚の中編になってしまうのでした。
  佐藤さんには絵本原稿は無理なんだ、と、すっかりあきらめていた頃でした。「トムさん(私のあだ名)、変なもの書いちゃったよ!」と、渡してくれたのが、この『かぜにもらったゆめ』だったのです。 どうやら、この詩を書く前に、佐藤さんの郷里、横浜の小学校の校歌の作詞で苦しんだそうで、この絵本原稿は、楽しんで、トントン、トントンと書かれたようでした。
村上 勉(むかかみ つとむ/挿絵画家)

2021/5/26

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