ばななせんせいとおえかき
内容説明
つちのこえんのほしぐみの子どもたち、おえかきの時間です。ぐるぐる、ぺたぺた、絵の具でおえかきしています。あれあれ、紙からはみ出して、床や壁にもおえかき。いつのまにか、子どもたちのからだにも……。絵の具のぬりあいっこがはじまりました。みんなの様子をしんぱいそうに見ているのは、こにんじんちゃん。「せんせいに おこられないかな。」みんなは水道で絵の具を落として、教室にもどってみると……。
書評
- 「おっぱい」と「ばなな」は 誰もが大好きなことば(母のひろば618号) 2015年11月15日
- 「ばなな」ってなんていいことば! なんていいひびき! 誰だって、こんなに心地よいひびきにコロリとする!
むかし、「吉本ばなな」がデビューした時、この「ばなな」に参っちゃったのを、覚えている。さすが作家だ。言葉の達人だ! すごい! この愛くるしくて、かわいくて、しかも、新鮮でたくましいネーミングにうなって惚れ惚れ。しかも名前を裏切らないで大活躍されている。「ばなな」は偉大なのだ!
あの時と同じように「ばななせんせい」にもまた度肝抜かれた! だって、子どもは離乳食の時から、大好きな「ばなな」に育てられているのだもの。誰もが好きな「ばなな」は、「おっぱい」と同じで、愛してやまない食べ物だし、大好きなことばなのです。
その「ばなな」が大好きな園の先生で登場だよ。おどろき、ひっくり返った。でも子どもたちはすごい! 全然おどろかない。最初から「ばななせんせい~!」「ばななせんせい大好き~」の大コール! 子どもの心を?んで離さないのだ。よく思いついたものと感心する。偉い! 大好きな「ばななせんせい」と一緒なら何をやっても間違いなし。今回は「おえかき」だ。やはりおもしろいよ。
「おっぱい」と「ばななせんせい」はともに、これからずーっと永遠に誰にも愛されつづけるに違いない。私は「ばななせんせい」にヤキモチ焼いている。 - 長野ヒデ子(ながの ひでこ/絵本作家)
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