ばななせんせいとさがしっこ
やさいの保育園を舞台にした好評シリーズ第3作。実はときどき絵の中にすーちゃんがかくれています。親子で読みながら、すーちゃんをみつけあって楽しめます!
内容説明
つちのこえんのほしぐみには、よつごのぐりんぴーすがいます。名前は、ぐる、りん、ぴー、すー。ひとりで遊ぶのが好きなすーちゃんが、今日もどこかへいなくなりました。みんなですーちゃんをさがしますが、どこをさがしても、すーちゃんはみつかりません。でも、あれ? 植木鉢から、いびきが聞こえてきて…。
推薦のことば
- ばななせんせい、一緒に探そう (母のひろば611号) 2015年5月14日
- 子どもたちが好きなばなながせんせいの絵本。登場する子どもたちも個性豊かで、とっても楽しい園生活です。「ばななせんせいのほん」シリーズの3冊目『ばななせんせいとさがしっこ』の紹介です。
今回はひとりで遊ぶのが大好きなグリンピースの四姉妹のひとり、すーちゃんがどこかへ行ってしまい、みんなが「ここかな?」と探しまわるお話です。でも、なかなか見つかりません。この絵本を読んでもらっている子どもたちから「すーちゃんいるよ!」とか「あそこ!」という声が聞こえてきそうです。 ばななせんせいも、ちゃーんと、すーちゃんから目を離していません。だって、ばななせんせいの見つめる先に、あのすーちゃんが。そして怒られもしません。そこが、ばななせんせいの魅力です。
子どもたちはすぐにばななせんせいを慕い、友だち同士仲良くなっていきます。そして、この絵本を読んでもらった子もきっとばななせんせいを慕い、友だちと仲良くなるでしょう。この絵本には大きな安心があります。
子どもたちは絵本を読んでもらうのが好きです。親に読んでもらえる喜び(心の安定)、園などでは友だちと共有できる楽しみ、そして、主人公に心沿わせて生きる力を吸収している気がします。ある日突然、絵本の中の言葉を生活の中で使ったりして、絵本から日本語を習得してもいます。子どもは心に残る本を読んでくれた大人を忘れません。 - 市川 久美子(いちかわ くみこ/ジュンク堂書店池袋本店 児童書担当)