ばななせんせいのほん

ばななせんせいとおさんぽ

ばななせんせいとおさんぽ

立ち読み

得田 之久 ぶん/やました こうへい

ばななせんせいとほしぐみの子どもたちは、朝のお散歩に出かけます。やんちゃなこなすちゃんは、ひとりするすると高い木をのぼっていきます。みんなの心配もよそに、どんどんのぼっていくこなすちゃんですが、気がつくとずいぶん高いところへ。「おりられないよー」と困ってしまいます。でも、だいじょうぶ。ばななせんせいがかばんからとりだしたのは……。思わず、いっしょにあそびたくなる。こんな先生いたらいいね!

  • 定価1,188円 (本体1,100円+税)
  • 初版:2014年7月10日
  • 判型:B5変型判/サイズ:20.7×22.2cm
  • 頁数:24頁
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-01544-3
  • NDC:913

感想を書く

推薦のことば

母のひろば(603号) 2014年8月29日
 赤ちゃんの頃から大好きなバナナ。大きく太くやわらかく、やさしい甘さで、おまけに安くて栄養もある。親も安心の親しい果物。そんなバナナを先生に採用したのは、大当たり。
 前作で「つちのこえん」の年少組に新任でやってきた、ばななせんせい。面長のほがらかな笑顔で、子どものいさかいに目くじら立てず、自ら体をはって遊びで解決。その頼もしさに、ほれぼれしました。今回は子どもと朝の散歩へ。幼い個性をそのまんま、大きな懐で受けとめます。
 やんちゃなこなすちゃんは、心配性のこにんじんちゃんから「あぶないよー」と止められても「へいき へいき」。高い木に登ったり、犬に近づいたりしては、「こわいよー」。でもだいじょうぶ。いざというときまで口出しも手出しもしないけれど、ばななせんせいのリュックには、秘密の道具が用意されています。<危ない予感→予感的中。でも→楽しく解決>という三拍子のくり返しが、幼い読者に最高の安心を与えてくれます。
 最後は子ども全員の「甘え」をしっかり受けとめる、ばななせんせい。子育ての最中は、なかなかここまでおおらかになれませんよね。だからこそ、こんな眼差しの大人がそばにいてくれるといいな。脇でいろんな表情を見せている、こたまねぎくんたちの今後の活躍も楽しみです。
ひろまつ ゆきこ(絵本研究家・絵本作家)