単行本図書

いじめのきもち

いじめのきもち

立ち読み

村山 士郎 編/小泉 るみ子

いじめられた時、いじめた時、どんな気持ち? いじめを見ているのもつらい気持ちだよね? 「ぼくと同じ!」と共感できる子どもたちの詩を29編収録。親子で、また教室で読み合ってほしい一冊。

  • 定価1,320円 (本体1,200円+税)
  • 初版:2013年5月31日
  • 判型:四六判/サイズ:19.4×13.4cm
  • 頁数:64頁
  • 小学3・4年~
  • ISBN:978-4-494-01340-1
  • NDC:911

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読者の声

上の子どもに「早くしなさい」「しっかりしなさい」など「~しなさい」ということが多くなっている今日この頃。この本を読みながら、ひと言いう前に、少し待とうという気持ちになりました。(37歳・女性)
現代の風のなかで、いろいろな心が折れそうな、心の叫びを記述してあり、子どもや保護者に伝え、子育てのどこが大切か、考えあう本にしたい。(57歳・女性)

推薦のことば

灯台 2014年10月号
 表面は明るく見える学校の中で、子どもたちの心はどのように揺れ動いているのだろうか。本書はそれを見事に示してくれた。小学校2年生から中学生までの子どもたちが、「いじめ・家族・反抗・良い気分」などを題材にまとめあげた28編の詩を並べている。「死ね」と書かれた紙が机の中に入っていたときのせつない気持をはじめ、子どもたちの怒り、悲しみ、さびしさが素直に本音で綴られている。親子で共に読み、いじめについて本気で考えてほしい。(小学校低学年から)
漆原知良(児童文学作家)
子どもの詩がうったえる 「いじめのきもち」 2013年7月9日
 子どもの詩と可愛くせつない絵のコラボ。編者は「いじめ」を子どもの内面から調査、研究をしている村山士郎氏。子どもの作文や詩の研究における第一人者でもあります。いじめ問題で何より大切なことは、いじめた子、いじめられた子のきもちを知ること。本書に編まれた一つ一つの詩は子どもの心の叫びです。「いじめのきもち」が切なく哀しく読み手の胸に迫ります。
 ある日とつぜん/仲の良かった子が/話をしてくれない。/考えても/考えても/理由はわからない。/とてもさみしい夜をむかえた。/まるで/心の落とし穴に/すっぽり/はまったようだった。 女の子(小6)の詩。どうして? どうして? 何度この子はつぶやいたことでしょう。ねえ教えて、教えて! その子に向かって、何度心の中で呼びかけたことでしょうか。悲しさと辛さを繰り返しながら、さみしい夜を過ごすのです。
 子どもだけでなく、大人にも読んでほしい一冊です。悲しみと寂しさと辛さを、ことばに寄り添いながらたどっていけば、つむぎだされることばとことばの隙間に悲しみと寂しさの深い淵を見ることができるでしょう。そして気がつきます。ああ、大人は子ども心にどれほど鈍感であったかと。
 この詩集を読んだ子どもたちは、友だちの悲しい心を知ることになります。友だちの悲しみが心に沁みて人間的なやさしい心が育つでしょう。そっと声をかける小さな勇気が生まれるかもしれません。自分と同じように辛い心の子が“ここにいる!”と発見して小さな元気もわいてくるかもしれません。
 図書館や教室など、子どもたちの身近においてほしい珠玉の詩集です。
西條 昭男(さいじょう あきお/京都市つづり方の会)

書評

毎日小学生新聞
いじめ詩集で授業 東京・和光小学校